〇#大学院生10000人をサイエンスコミュニケーターに イベント
前回「サイエンスコミュニケーションを志したきっかけ」に書いたように、私の中の研究者像には、科学の面白さを伝えるという要素があります。その一環として始めたacademistのこの活動で皆さんからさまざまな応援コメントをいただけたことは、私にいい刺激を与えてくれました。最初は私のような天才でもない大学院生がクラウドファンディングをやっても支援してくれる人なんていないのではないかと思っていたのに、ふたを開けてみたら、私の研究活動に興味をもってくれる人がたくさんいたのです!!博士課程に入って一番の驚きだったと言っても過言ではありません。もちろん嬉しい方の。元研究者の先輩方、文系だけど興味を持ってくれたという方、若者を応援したいと言ってくださる方、考え方に共感してくださった方...直接の知り合いだけでなく本当に色々な方からコメントをいただきました。
この経験は、研究の活力になったのはもちろん、「大学院生によるサイエンスコミュニケーション」の可能性を感じさせてくれました。大学院生によるSNSの開発を一緒にやっている仲間と話し合い、大学院生全員がサイエンスコミュニケーションの担い手になったら、学術分野全体が盛り上がり、気軽に最先端の話も聞けて、ちょっと面白くなるのではないかという考えに至りました。
そこで、その一歩として「大学院生によるサイエンスコミュニケーション」について話し合うオンラインイベントを開催しました。
同じくacademist月額型チャレンジャーの安掛さんと渡部さん、宇宙飛行士との無線交流イベントの運営に関わる京大宇宙物理学の反保さん、京大で大学院生同士の研究座談会を運営する吉永さんをお招きして、大学院生によるサイエンスコミュニケーションの可能性と課題について話し合った様子をYoutubeライブで公開しました。
まだ公開されているので、ご興味がある方はぜひご覧ください!(今回私は聴き手役なのでほとんど話してないですが映ってはいます)
https://youtu.be/m4yDTtaAJyM
(動画開始10分までトラブルで音声がないですが、その後は順調に配信できています)
「大学院生によるサイエンスコミュニケーション」をもっと身近にするために何ができるか、私たちが今必死に考えていることについて意見をいただきました。特に印象的で共感したのは、研究に携わるほど自分の主張に慎重になってわかりやすい言い方ができなくなったり、一般に発信することを避けたりしてしまうという難しさがあることです。ネットニュースの見出しのような、すぱっと面白い一言の方が興味を持ってもらえるかもしれませんが、勉強すればするほど物事が単純でないのがわかるので軽率な発言はできなくなる。多くの大学院生は研究に真摯に向き合っているが故、人にその内容を伝えることに慎重になっているように思います。
academistのサポーターのみに公開するという半分クローズドな場は、この問題をうまいバランスで解消しています。もっと仕組みの面からこういった心理的障壁や、より切実な経済的な障壁を解消できるといいと考えています。
「#大学院生10000人をサイエンスコミュニケーターに」計画を研究と並行して進めていきます。またご報告しますね!
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