2月28日から3月3日までカンボジア・アンコール遺跡で乾季における大気汚染調査に行ってきました.
PM2.5濃度が日本の注意喚起基準である日平均70 ug/m3を越えていることが分かりました.雨季と違って青空が綺麗に見えることなく,乾季には全体にうっすらと白く,森林火災や野焼きの影響と自動車排ガスの影響によるヘイズ(もや)ではないかと考えています.
今後,カンボジアでPM2.5が高い原因を解明していくとともに,アンコール遺跡への影響評価を行っていきます.
越境大気汚染というと,中国ばかりが想定されているように考えがちですが,東南アジアにおける森林火災は日本へ越境輸送される可能性があります.
そのような影響も富士山頂で観測されるものと思います.
ご支援いただきました皆様へ
富士山観測ではありませんが,昨晩,BSジャパンで当研究室のゲリラ豪雨研究を取り上げていただきました.お時間がありましたらご笑覧ください.
https://youtu.be/fbThle4NskE
2017年度は,全国的に記録的短時間大雨が多い年でした.記憶に新しいところでは,福岡県朝倉で推定雨量ですが,24時間で1000ミリもの猛烈な大雨が降りました.
以前から山間部で豪雨が増えているという話は,フィールド調査で訪れた時に地元の方に聞いていましたが,データとしてはよく分かっていませんでした.
そこで,富士山麓と丹沢でのこの40年間の降雨量を解析しましたところ,この20年間で富士山および丹沢南麓で豪雨の発生が増えていることが今年の修士課程学生の研究により分かりました.
どちらも,台風時期ではなく,梅雨の時期のほうが豪雨が増えています.その理由,メカニズムを今後解明していく必要がありますが,私達は大気汚染物質が関わっているのではないかと考えています.
12月16日に,東京理科大学で「富士山大気観測2017データ検討会」が開催されました.
当研究室は,私が学生全員のデータをまとめて発表を行いました.
今年の当研究室の目玉は,航空機排ガスが自由対流圏大気に及ぼす影響評価です.ある有機化合物に着目すると,航空機排ガスの影響評価が行えそうであることを報告してきました.
さらに大気環境試料の分析が進めば,航空機排ガスの影響を解析を進めることができます.
11月6日〜10日まで,御殿場高原ホテル時之栖でACPM(Atmospheric Chemistry and Physics)2017が開催されました.
当研究室からは,修士課程学生7名が発表を行いました.今年の富士山夏季集中観測では,ガス状水銀,酸性ガス・エアロゾル,雲水化学について,分析結果の一部について発表を行いました,
このうち,過去7年ほどの雲水化学の分析結果を解析して発表した,修士課程2年生の中村恵さんが,Outstanding Student Research Awardをいただくことができました.
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