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藤井 修平/牧田 小有玲/道蔦 汐里
私たちはいずれも宗教研究が専門で、科学と宗教、ジェンダーと宗教、新宗教といったテーマを主に研究しています。それに加え、宗教情報リサーチセンターの研究員・元研究員として、宗教に関する最新ニュースの整理と発信を行ってきました。扱う対象は幅広く、仏教・神道・キリスト教・イスラム教・新宗教に加え習俗・慰霊、スピリチュアル、神話などの現象まで含まれています。
これまで宗教に関する情報発信の難しさに直面してきた経験を踏まえ、このプロジェクトを通して、新たな情報発信の仕方を確立し、宗教研究の専門知を社会に届ける仕組みを作りたいと考えています。この挑戦に挑む研究者のプロフィールは以下の通りです。
●藤井修平(國學院大學、宗教認知科学):宗教に関する理論、とりわけ認知科学や進化生物学の手法を取り入れた理論の検討と紹介を行うとともに、宗教研究の分野の現状を整理し、より良い研究と発信の方法を模索してきました。さらにビジネス・アニメやゲーム・医療等と宗教との関係というテーマも広げてきました。その成果は近著『神を生み出す脳』でも解説しています。
●牧田小有玲(慶應義塾大学、宗教人類学):現代日本宗教(主に神道)における女性宗教者について、フィールドワークを通してジェンダーの視点から研究しています。宗教と現代的テーマの接続点のヒントを提供できるよう取り組みたいと考えています。
●道蔦汐里(東京科学大学、宗教社会学):現代日本における新宗教(主に天理教)を対象に、教団の活動や信仰継承をテーマとして研究しています。宗教学の様々な研究や知見を、より身近に感じられるような機会を届けられればと考えています。
私たちが成し遂げたいのは、宗教について知りたい人が、偏見や不正確な情報ではなく、学術研究にもとづく信頼できる知識にアクセスできる社会をつくることです。
人文学の研究者は、自身の専門分野についての高度な知識をもっています。しかしその知識は主に論文や書籍、学会発表など限られた場で共有されるにとどまり、一般社会でそれを必要としている人になかなか届いていません。その結果、人文学は「何の役に立っているかわからない」という評価をしばしば受けてしまっています。
とりわけ宗教をめぐる情報は、さまざまな利害がからむため、扱いが難しい領域です。インターネットやSNS上では、特定の宗教に対する偏見、不正確な情報、過度に単純化された説明が広がることも少なくありません。一方で、宗教について冷静に考えるための研究知や信頼できる文献に、一般の人がたどり着くことは容易ではありません。
私たちはこの状況を変えるために、専門知を狭い学界に閉じ込めるのではなく、社会の中で必要としている人に届く形に翻訳し、共有する仕組みをつくりたいと考えています。
こうした専門知は、必要としている人に届けられれば、個々人の学びを深められるだけではなく、国際情勢の理解、多文化共生、悪質な勧誘等ヘの注意喚起など、さまざまな面から活用できる可能性を秘めています。
これまで私たちは、宗教情報リサーチセンターの研究員として5~10年以上にわたり勤務し、国内外のニュースの中から宗教に関わる情報を選別し、要点を整理して発信してきました。この経験を通じて、宗教情報の扱いの難しさと、専門家による整理の必要性を実感しました。
また宗教文化教育推進センターでは、研究員・運営委員として「宗教文化士」認定制度に関わってきました。宗教文化士は、特定の宗教に偏った知識ではなく、宗教文化一般の幅広い知識を有している人を認定するもので、そうした知識の日常生活での活用が意図されています。この経験から、宗教研究の専門知がどのような場面で活用できるかを学びました。
本プロジェクトでは、こうした経験を踏まえ、宗教研究の専門知を社会に届けるための「知識のキュレーター」としての役割を果たしたいと考えています。具体的には、専門知を持つ研究者と、それを必要としている人々のあいだをつなぎ、研究者の知見を一般の人にも理解しやすい形に翻訳・編集・可視化していきます。単に情報を一方的に発信するのではなく、参加者の要望を聞きながら信頼できる知識にたどり着くための入口を整え、「知りたい人」と「知っている人」が出会える仕組みをつくることを目指します。
今回のプロジェクトで取り組む研究テーマは、宗教研究の専門知を、一般市民・教育関係者・メディア関係者などが利用しやすい形に編集・可視化・共有するための「宗教リテラシー・マップ」を構築することです。
ここでいう宗教リテラシーとは、特定の宗教を信じるための知識ではなく、宗教に関する情報に接したときに、その背景や文脈を理解し、偏見や過度な単純化を避けながら考えるための力を指します。そこには、世界の人々の宗教的な慣習や規則、宗教と政治・芸術・ウェルビーイングとの関わり、ニュースやSNS上の情報を読み解く視点などが含まれます。
具体的な手法としては、宗教研究者の専門知を一般向けに翻訳・編集し、複数の形式で発信する情報プラットフォームを立ち上げます。主なコンテンツとして、1. 宗教研究者へのインタビューによる専門分野の紹介や、論文・書籍の解説、2. 宗教を理解するための論点マップ、3. もっと学びたい人のための読書ロードマップを制作し、さらに4. 参加者の関心に沿った形でのトークイベント等を開催します。
これらのコンテンツは文章だけでなく、解説動画、音声、図解などを組み合わせ、専門知にアクセスするための入口を整えます。
本プロジェクトは一方的な情報発信ではありません。支援者や読者から「知りたい問い」を集め、それを研究者インタビューや論点マップのテーマ設定に反映します。制作過程も共有しながら、研究者と市民がともに宗教について考えるための公共的な知識地図を育てていきます。
私たちはこれまでの経験を通して、宗教文化に関心を持つ多くの方々が、「もっと体系的に学びたい」「信頼できる情報源を知りたい」「専門家に直接質問してみたい」という思いを持っていることを知り、その希望を叶えることのできる方法を模索していました。そこで、研究のアウトリーチやコミュニティ形成のためにクラウドファンディングを実施することで、関心のある人に支援者となってもらい、その意見を取り入れつつ、共同でコンテンツを作る体制が整えられると思い、挑戦することとなりました。
ご支援いただいた資金は、情報発信プラットフォームの構築・維持費に加え、研究者へのインタビュー謝金、情報提供への謝礼、オンラインイベント運営などに活用します。これにより、あなたの支援は私達だけではなく、あなたの関心のあるテーマの研究者や、分野全体の支援につながります。
クラウドファンディング終了後も、支援者が参加し、意見を寄せられるコミュニティは維持し、同様の形で交流を続けながら、コンテンツを拡充していきたいと考えています。
宗教について、わからないまま語るのではなく、信頼できる知識にもとづいて考えられる社会をつくるために、ぜひご支援をお願いいたします。
政治、経済、教育、生命倫理、AI活用などあらゆる分野において、宗教の影響は深く、かつ複雑に広がっています。何がどう関係しているかを見極め、どう対処していったらいいかを考える上で、現代宗教の研究を基盤としながら知的なネットワークを活かしていくことの必要性は、これまでになく高まっています。この課題を鋭く察知して、新しいネットワーク構築に乗り出すこの試みはとても魅力的です。ぜひ応援をお願いします。
宗教研究の専門知を、誰もが利用できる公共的な知識へと翻訳・編集し、社会へ発信する試みとしては、米国の Religion for Breakfast や英国の The Religious Studies Project が世界的によく知られています。本プロジェクトは、そうした先行例を踏まえつつ、市民の「知りたい」というニーズを掘り起こし、それを研究者との対話やコンテンツ制作に反映させようとする点で、さらに発展的・意欲的な挑戦です。日本から新たなモデルが生まれることを大いに期待しています。
狭義の宗教のみならず、推し活、陰謀論、幽霊、コロナ禍のアマビエなど、私たちの身の回りに「宗教的なもの」が満ちていることを、藤井先生の研究は教えてくれます。一見「非合理」と思えるものを、切り捨てずにメカニズムを考えてみること。こうした視点は、現代社会と、そこに暮らす自身や他者のことを見つめなおすヒントになるでしょう。プロジェクトの進展、「宗教リテラシー・マップ」の完成を楽しみにしています。
| Date | Plans |
|---|---|
2026年9月 |
クラウドファンディング開始 |
2026年9月 |
インタビュー実施、ウェブサイト構築開始 |
2026年10月末 |
クラウドファンディング募集終了 |
2026年11月 |
収集した情報の整理、論点マップ・読書マップの作成 |
2026年12月 |
情報発信プラットフォームの暫定版を公開 |
支援へのお礼メールを個別に送るのに加え、プロジェクトの進捗や成果について活動報告をお届けします。
お礼のメッセージ+活動報告
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宗教について考えるための「知識地図」づくりに参加していただくリターンです。
「知りたい疑問」の投稿と、取り扱ってほしいテーマへの投票ができます。研究者インタビューや論点マップのテーマ設定の参考にします。
完成後には、「宗教リテラシー・マップ β版」PDFをお届けします。
知りたい疑問・研究テーマへの投票 / お礼のメッセージ+活動報告
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宗教に関する専門知を、研究者の解説を通して学ぶオンラインイベントにご招待します。
このリターン実施は2027年2月を予定しています。
オンライン宗教リテラシー・カフェ / お礼のメッセージ+活動報告 / 知りたい疑問・研究テーマへの投票
| return | scheduled date |
|---|---|
| オンライン宗教リテラシー・カフェ | February, 2027 |
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より積極的に「宗教リテラシー・マップ」の作成にご参加いただけます。
制作中の論点マップ・読書ロードマップについて共有する「宗教リテラシー編集会議」に参加できます。
ウェブサイトや成果報告書に「特別協力者」としてお名前を掲載します。希望されない場合は匿名での掲載も可能です。
このリターン実施は2027年3月を予定しています。
宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 / お礼のメッセージ+活動報告 / 知りたい疑問・研究テーマへの投票 / オンライン宗教リテラシー・カフェ
| return | scheduled date |
|---|---|
| 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 | March, 2027 |
| オンライン宗教リテラシー・カフェ | February, 2027 |
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宗教について知りたい疑問を1つお寄せいただき、その問いを研究者インタビューやQ&A企画、論点マップの制作に優先的に反映するプランです。
お寄せいただいた問いは、内容を整理したうえで、関連する専門分野の研究者にインタビューを行い、回答は動画で公開します。
このリターン実施は2027年3月を予定しています。
研究者による疑問への回答 / お礼のメッセージ+活動報告 / 知りたい疑問・研究テーマへの投票 / オンライン宗教リテラシー・カフェ / 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載
| return | scheduled date |
|---|---|
| 研究者による疑問への回答 | March, 2027 |
| オンライン宗教リテラシー・カフェ | February, 2027 |
| 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 | March, 2027 |
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宗教リテラシー、宗教情報の扱い方、教育・メディアでの活用などについて、個別にディスカッションできるプランです。
学校・メディア・NPO・図書館・研究者など、具体的な現場で宗教に関する知識をどう活用するかを相談したい方に向いています。
具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
個別ディスカッション / お礼のメッセージ+活動報告 / 知りたい疑問・研究テーマへの投票 / オンライン宗教リテラシー・カフェ / 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 / 研究者による疑問への回答
| return | scheduled date |
|---|---|
| オンライン宗教リテラシー・カフェ | February, 2027 |
| 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 | March, 2027 |
| 研究者による疑問への回答 | March, 2027 |
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学校、メディア関係者、NPO、自治体、企業などを対象に、国際交流や事業の国際展開の際に注意すべきこと、ニュース報道の読み解き方、地域社会における多文化共生などの宗教リテラシーに関する講義または研修を実施するプランです。
具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※宿泊費・交通費は別途いただきます。
【法人向け】宗教リテラシー講義・研修プラン / お礼のメッセージ+活動報告 / 知りたい疑問・研究テーマへの投票 / オンライン宗教リテラシー・カフェ / 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 / 研究者による疑問への回答 / 個別ディスカッション
| return | scheduled date |
|---|---|
| オンライン宗教リテラシー・カフェ | February, 2027 |
| 宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 | March, 2027 |
| 研究者による疑問への回答 | March, 2027 |
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お礼のメッセージ+活動報告
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知りたい疑問・研究テーマへの投票 and others
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オンライン宗教リテラシー・カフェ and others
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宗教リテラシー編集会議への参加+お名前掲載 and others
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研究者による疑問への回答 and others
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個別ディスカッション and others
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【法人向け】宗教リテラシー講義・研修プラン and others
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