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Yoshihiro Takahashi
岐阜大学、Assistant Professor
Pledged: 10,000 JPY
Target Amount: 1,500,000 JPY
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Profile

Yoshihiro Takahashi

私は現在、岐阜大学病院の内分泌内科にて甲状腺疾患の診療に携わっています。

あまり広く知られていないことですが、近年、甲状腺がんは著しく増加しているがんの一つに数えられています。その早期発見には「超音波検査エコー検査)」が重要な役割を果たします。しかし専門医の不足により、検査の機会が限られてしまう地域も存在し、診断が遅れてしまうリスクがあります。

私はこのような課題を前に、急速に進化を遂げている「画像診断AI」の力を活用することで、地域間の医療格差を克服できるのではないかと考えるようになりました。現在は、当院の内分泌内科と医療情報部が連携し、甲状腺腫瘍の診断を支援するAIの開発&実証研究を進めています。

あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?

私たちはスマホ 1台で甲状腺乳頭がんを予測する診断支援AIシステムの社会実装を目指しています。

甲状腺がんは近年、著しく増加しているがんのひとつであり、年間約20,000例が新たに診断されています。また、その約90%を乳頭がんという種類のがんが占めています。

甲状腺がんの早期発見には超音波検査(エコー検査)が重要であり、早期に見つけることができれば手術で完治を目指すことができます。一方で、発見が遅れてステージが進行すると、放射線治療や高額な化学療法が必要となることもあります。

私はこれまで、自身の診断技術を磨くことで、目の前の患者さんの命を救うことに尽力してきました。しかし、専門医が不足している地域での診療経験から、医師個人の力には限界があることも痛感しました。そこで、発展の著しい画像診断AIを活用することで、この課題を打破できないかと考えるようになりました。

将来的には、私たちが開発した診断支援AIシステムを社会実装し、スマートフォン1台で甲状腺がん診療の医療格差を是正することを目指しています。

どのようなアプローチで実現しようとしていますか?

この一見実現困難な目標達成のため、私たちは低コスト・高セキュリティ・高可搬性を兼ね備えた、スマートフォン1台で運用可能な診断支援AIシステムの開発に取り組んでいます。

従来の超音波AI診断システムは、高額な専用機器の導入や電子カルテとの接続を前提とするものがほとんどでした。そのため、特にこのようなシステムを必要としている専門医が不足する地域の小規模医療機関にとっては、導入のハードルが高いものになってしまっていました。

そこで私たちは、汎用性と普及率の高いスマートフォンを活用し、スタンドアローンのAIサーバと連携することで、安価かつ安全に画像診断支援を行える仕組みを構築しました。具体的には、超音波画像をスマートフォンで撮影し、AIサーバに送信、その予測結果を端末に即時表示する流れです。

すでに当院の実データを用いてプロトタイプを作成しており、スマートフォン上での診断精度は93.3%と、既存のシステムと遜色ない成果を得ています(第29回日本医療情報学会春季学術大会で報告)。

今回のプロジェクトで行う研究テーマはなんですか?

今回私たちは、開発した甲状腺超音波検査診断支援AIシステムの有用性を、複数の医療機関で検証する臨床研究を実施します。

これまでの研究で、私たちのAIシステムが高い予測精度を発揮することを確認しています。そこで今後の実用化に向けては、異なる医療機関や検査環境においても安定した精度を維持できるか専門医の診断と同等の判断力を有するかといった点の検証が不可欠です。

この検証は、実際の診療現場で行う必要があります。現在、岐阜大学病院を中心に、地域の医療機関と連携した多施設共同研究を計画しています。

具体的には、甲状腺超音波検査で腫瘤が認められ、病理検査(細胞診)が必要と判断された患者さんにご協力いただき、その場でスマートフォンを用いて画像を撮影し、AIによる診断結果を記録します。後日、病理検査結果とAIによる予測とを比較し、両者の一致率を評価します。

この検証を通じて、日常診療におけるAIシステムの信頼性と実用性を証明することを目指しています。

Why we need your support

私たちが今回クラウドファンディングに挑戦するのは、この革新的な診断支援AIシステムを、研究室の中だけにとどめず、実際の医療現場で役立つ形で社会実装したいと考えているからです。

臨床研究の基本的な費用は私たちの研究室で負担しますが、多施設からの膨大な画像データの処理には、システムの改良やAIサーバの拡張が必須となります。そのためご支援いただいた資金は、以下の用途で活用させていただきます。
1. 多施設での臨床研究に関わる症例登録や解析費用
2. 他の甲状腺がんへの対応も視野に入れたAIモデルの改良
3. サーバの拡張&安定運用

このプロジェクトが成功すれば、専門医が不足する地域でも、質の高い診療と早期発見が実現できます。
どうか、皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

About donation receipt

本プロジェクトへのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より岐阜大学に入金された日付となります。
岐阜大学への入金は募集終了の翌月(2025年11月)になりますので、税制上の優遇措置は2025年が対象年となります。ご注意ください。

【個人の皆様からのご寄附】
・所得税…寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
     寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
     ※控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です。

・個人住民税…岐阜大学を「寄附金控除の対象法人等」と指定している都道府県・市区町村にお住いの寄附者様の皆様は、所得控除に加えて翌年の個人住民税が軽減されます。控除対象の地方自治体については、お住まいの各市町村にお尋ね下さい。

【法人様からのご寄附】
法人税第37条第3項第2号により、寄附金の全額を損金算入することができます。

Recommender's comment

恒川 新
岐阜大学大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学 教授

本研究は、専門性を要する甲状腺腫瘍の診断を、スマートフォン上で可能にするAI診断支援システムの開発を目的としています。従来の電子カルテ上でのAI診断システムに比べて、本システムはネットワーク上の安全性に優れ、かつ低コストでの運用が可能であり、専門医が限られる地域における医療格差の是正に大きく貢献する可能性を秘めています。高橋先生は非常に熱意があり、着実に成果を積み重ねてきた将来有望な若手医師です。今後、岐阜県において本研究の成果を活かし、地域医療の質を大きく向上させるとともに、全国、さらには世界に向けて新たな知見と技術を発信してくれるものと確信しています。ぜひ皆さまの温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

森 龍太郎
岐阜大学医学部附属病院 医療情報部 部長

本プロジェクトは、AI技術を駆使して甲状腺がんの診断精度を飛躍的に向上させ、地域格差のある医療現場に大きな変革をもたらすものです。特に、スマートフォンという身近なデバイスを活用するアプローチは、医療の利便性と公平性を両立させる画期的な挑戦と言えるでしょう。

医療情報部としても、診療の質を高めるための情報基盤の整備やAIシステムの実装を支援し、本プロジェクトの実用化に向けて全力で取り組んでまいります。多くの皆さまのご支援が、この挑戦を次のステージへと押し上げる力になります。どうか温かいご協力をよろしくお願いいたします。

牛越 博昭
岐阜大学医学部長/地域医療医学センター センター長・教授

このプロジェクトは、私の専門領域である地域医療教育および総合診療において、非常に意義深い取り組みであると感じています。岐阜県は医師不足に加え、医師の偏在が大きな課題となっており、特に専門医による診断が求められる甲状腺がんの早期発
見と治療は、地域医療の質を左右する重要なテーマです。

このAI診断システムが実用化されることで、専門医が不足する地域でも質の高い診断が可能となり、患者さんの命を救う一助となることを心より期待しています。本プロジェクトの成功を、地域医療の立場から応援いたします。

Project timeline

Date Plans
2025年10月 臨床研究開始予定
2026年1月 国内・国際学会で成果報告
2026年9月 実用化&製品化に向けての協力企業と連携

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You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
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Featured : お礼のメッセージ

メールでお礼のメッセージをお送りします。
このリターン実施は2025年12月頃を予定しています。

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お礼のメッセージ December, 2025
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10,000 JPY
Featured : 研究報告レポート&岐阜大学CF特設ページへのお名前掲載

academist Journalに寄稿する研究報告レポートおよび岐阜大学クラウドファンディング特設ページにお名前を掲載します。
このリターン実施は2025年12月頃を予定しています。

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研究報告レポート&岐阜大学CF特設ページへのお名前掲載 December, 2025
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30,000 JPY
Featured : 研究紹介動画

本研究に関する説明動画を特別に作成してお届けします。研究の裏話や今後の展望など、普段はなかなかお話しできないこともご紹介する予定です。
このリターン実施は2025年12月頃を予定しています。

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研究報告レポート&岐阜大学CF特設ページへのお名前掲載 December, 2025
研究紹介動画 December, 2025
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50,000 JPY
Featured : 論文謝辞掲載

今回の研究が論文化した際に、謝辞を掲載いたします。

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研究紹介動画 December, 2025
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100,000 JPY
Featured : 個別ディスカッション

本研究について個別にディスカッションする機会を設けます。
具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
このリターン実施は2025年12月を予定しています。

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個別ディスカッション December, 2025
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500,000 JPY
Featured : 出張講義

本研究に関する出張講義を行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※宿泊費・交通費は別途いただきます。

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研究紹介動画 December, 2025
個別ディスカッション December, 2025
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Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 1,500,000) before 17:00 on October 30, 2025 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
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Additional Support
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Securities

SSL encryption communication is used in this Web site, and the informations filled out are safely transmitted.

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10,000 JPY

研究報告レポート&岐阜大学CF特設ページへのお名前掲載 and others

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30,000 JPY

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