ハイゼンベルクが量子力学の基礎を築いた論文を発表してから100年。すべての物質と宇宙のミクロの根源は、量子力学に支配されているということが、科学的に確立しました。私も、あなたも、宇宙も、量子力学に従っているのです。
この100年のあいだ、日本は量子物理学の研究において世界をリードしてきました。そして今、量子コンピュータや量子センサーといった技術が私たちの日常生活に活用される時代が到来しつつあります。たとえば、量子力学は医療の進化やエネルギー問題の解決にもつながる可能性を秘めているのです。
しかし、量子力学やその応用技術について知る機会はまだ限られています。この素晴らしい科学の力を、より多くの方々に知っていただきたい。そして、それが量子力学のさらなる発展と社会全体の進歩につながる、と私たちは信じています。
そこで私たち日本物理学会は、量子力学という壮大なテーマをより多くの方々に「体感」していただき、多様な方々と共にこれからの100年に向けた第一歩を踏み出すためのフェスティバルを開催します。
「量子力学」という言葉を聞くと、専門的で難しいイメージを抱かれる方も多いのではないでしょうか。実際に、物理学のなかで量子は主流の分野ですが、それを深く学ぶには大学で物理学を専攻する必要があり、専門外の方々が触れる機会は限られています。また、一般書籍やメディアでは、残念ながら量子が似非科学的に扱われてしまうことも少なくありません。
このギャップを埋め、量子の正しい姿を多くの方々に知っていただくためには、研究者が社会に歩み寄ることが欠かせません。日本物理学会ではこれまでにも、みなさんに物理学の魅力を感じてもらうためのイベントを開催し、多くの成功を収めてきました。たとえば、各地で開催される一般講演会やオンライン物理講話などが好評を博し、参加した中高生の科学への興味を育むきっかけとなっています。
そして今回は、量子力学100周年である2025年の6月14・15日に、ユネスコ国際量子科学技術年を記念して「量子フェス」を日本科学未来館にて開催します! このフェスは、みなさんが楽しみながら量子の世界を体感できできる、日本物理学会の新たな試みです。研究者による講演会や展示に加え、「量子×音楽」の革新的な取り組みを行います。音楽という普遍的な楽しさを通じて、量子の不思議な世界を体の底から「体感」していただきたいと考えています。
この記念すべきイベントが、多くの方々にとって量子の世界への素晴らしい入り口となることを願っています。
量子と音楽は「波」という共通の性質を持っています。量子は波のように振る舞う特徴があり、一方で音楽もまた波の重なりでできています。この共通点を活かし、音楽を通じて量子の不思議を「体感」してもらいたいと考えました。
音楽は、人の心の奥底を揺さぶります。量子が音楽を接点とすることで、みなさんの心に響き、それが量子に興味を持っていただくきっかけになるでしょう。そこから、量子に関する研究者の書籍を手に取ってみたり、講演会などのイベントに参加したりすることで、量子という考え方が社会で身近になることを目指しています。
量子とは、物質をミクロに見たときの性質のことをいいます。物質の最小単位は「素粒子」と呼ばれており、素粒子は量子としてふるまいます。そこで量子フェス実行委員の橋本幸士が参加する今回のプロジェクト「量子 × 音楽」では、量子の性質を音楽で表現するため、素粒子の種類や動きを交響曲に翻訳しました。素粒子には17種類があり、それぞれに数字が割り当てられています。それを和音として捉えると、その翻訳によって、あらゆる素粒子が「くっついたり離れたり」する動きが音楽に変換されます。橋本はこのアイデアを、国際的に活躍する作曲家ヤニック・パジェ氏と発展させました。パジェ氏はそれを交響曲へと昇華させる形で作曲を進めました。彼は量子の考え方と音楽の作曲理論の類似性に興味を抱き、それが今回の共同研究につながっているのです。
制作過程では、素粒子理論の研究者である橋本が素粒子の性質やルールをパジェ氏に解説。たとえば、太陽が光る仕組みである核融合に関する素粒子のダイアグラムを描き、それを音楽の和音として翻訳する手法を用い、量子の動きの本質を残しつつ、美しい交響曲にパジェ氏が仕上げました。この作品は、2022年にみやこメッセで初演されたものを新たにこの量子フェスのために編曲し、さらに深みを増した内容となっています。
日本科学未来館のシンボルゾーンでの量子音楽の演奏は、みなさんを未来の世界に連れていってくれるでしょう。また、演奏を担当するのは、京都を拠点とする演奏家グループ「N'SO KYOTO(エンソーキョウト)」とプロフェッショナルオーケストラです。彼らの繊細で力強い演奏が、この作品に命を吹き込み、皆さまを量子の世界へと誘います。
この世界でひとつしかない「量子音楽」の取り組みを通じて、音楽と量子が織りなす感動をお届けします。ぜひご期待ください!
私たちが目指す「量子フェス」は、参加したすべての方々が量子の世界を身近に感じ、興味を持つきっかけを提供する場です。参加者には、量子力学の基本的な概念やその応用が社会にもたらす可能性に触れ、新しい視点で科学や未来を楽しんでもらいたいと願っています。音楽や展示と講演会を通じて、量子を「難しい学問」ではなく、日常とつながるワクワクする世界として感じてもらうことが私たちの目標です。
いただいたご支援は、量子×音楽の演奏費用とイベントの運営費用に活用させていただきます。このフェスを成功させるためには、みなさまのご協力が必要不可欠です。
「量子」は、私たちの未来を切り開く大きな可能性を秘めています。その魅力を多くの方々に届け、科学と社会の架け橋を作るため、ぜひお力をお貸しください。私たちと一緒に、世界で一つの量子音楽を体感し、新しい時代の扉を開きましょう。温かいご支援を心よりお願い申し上げます!
【日本物理学会 量子フェス実行委員会メンバー】
・実行委員長:山本貴博(東京理科大学 教授)
・副委員長:岡本拓司(東京大学 教授)
・プログラム委員長:橋本幸士(京都大学 教授)
・会計委員長:角野秀一(東京都立大学 教授)
・渉外委員長:石原安野(千葉大学 教授)
子供の頃は単なる憧れであった量子の世界ですが、物理学を学んでいくうちに実は身近な存在であることを知りました。このイベントを通して多くの方にもそう感じてもらえることを心より願っています。そして、少しでも興味が湧いたら「ヨビノリ」の動画でより深く学んでみてください!笑
ヨビノリ動画:https://www.youtube.com/@yobinori
大学生になったとき、書籍部の量子力学のコーナーにふらふらと立ち寄ったときの高揚感は生涯忘れることがありません。このフェスは僕のような期待を抱いたみなさんが集まる場になるのだと思うと今からワクワクしますね。今では最新の半導体技術の
基礎にも使われる量子力学に触れる2 日間を応援しています!
量子フェスの開催、おめでとうございます!量子力学を学んでいると、ミクロの世界が私たちの直感を超え、森羅万象の壮大なダイナミクスと深くつながっていることにいつも驚かされます。このイベントが、量子科学の面白さや可能性を多くの人に伝え、新たな興味と発見を生み出す場になることを願っています。クラウドファンディングの成功とフェスの大盛況を心から応援しています!
国内外問わず科学をダンスで表現してきたものとして、量子力学とクラシックのコラボレーションに胸が高鳴ります。量子力学をこのように文化として広げ、根付かせ、残していくお取り組みに賛同し心より応援いたします。これからの量子の100 年に思いを馳せて、量子物理学の一端に関心を抱くきっかけとなることを願い、クラウドファンディングを支援いたします。
150年の歴史をもち、15名のノーベル賞受賞者を擁する日本物理学会がはじめ てクラウドファンディングに挑戦します。国際量子科学技術年にちなみ、量子 にインスパイアされた交響曲の演奏会「量子フェス」を開催します。難しいこ とを研究している物理学会に似合わない、とお考えのあなた、間違っています。物理と音楽は「もつれて」いるのです!
時期 | 計画 |
---|---|
2025年6月14・15日 | 量子フェス開催 |
QurioSと日本物理学会のコラボステッカーをお送りします。QurioSは、「好奇心で日常を彩る」をテーマにアカデミックなモチーフをデザインした雑貨・アパレルブランドです。QuizKnock発の通販サイトQurioStoreにて商品を取り扱っています。
また、2025年の日本物理学会一般会友に入会費無料でご入会いただけます。
※ 学生会友(中高生、学部学生)は常に無料で入会できますが、入会のご案内をお送りします。
※ 推薦者の皆様のサインを印刷したお礼状を同封します。抽選で3名様には、寄せ書きサイン色紙の現物をお送りします。(抽選の結果は発送をもってかえさせていただきます。)
このリターンの実施は、2025年4月~6月ごろを予定しています。
日本物理学会一般会友入会費無料(希望者)※学生会友はもともと無料 / QurioS × 日本物理学会 コラボステッカー
支援する6人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
3,300円のリターンに加え、橋本とパジェさんによる本演奏会の解説動画を2025年8〜9月ごろにお送りします。
日本物理学会一般会友入会費無料(希望者)※学生会友はもともと無料 / QurioS × 日本物理学会 コラボステッカー / 演奏&解説動画閲覧権
支援する10人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
5,500円のリターンに加え、6月14日または15日の演奏会のクラウドファンディングサポーター特別席にご招待します。さらに、QurioS× 日本物理学会 コラボノートを2025年4〜6月ごろにお届けします!
日本物理学会一般会友入会費無料(希望者)※学生会友はもともと無料 / 演奏&解説動画閲覧権 / 演奏会ご招待(1名) / QurioS × 日本物理学会 コラボステッカー&ノート
支援する21人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
演奏&解説動画(2025年8〜9月ごろ)・6月14日または15日の演奏会ご招待(1名)に加え、QurioSと日本物理学会のコラボグッズの詰め合わせ(カルタ・タンブラー・ノート・ステッカー)を2025年4〜6月ごろにお届けします!
日本物理学会一般会友入会費無料(希望者)※学生会友はもともと無料 / 演奏&解説動画閲覧権 / 演奏会ご招待(1名) / QurioS × 日本物理学会 コラボグッズ詰め合わせ
支援する5人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
33,000円のリターンに加え、2025年6月14・15日の演奏会当日に配布するパンフレットにお名前を掲載します。
日本物理学会一般会友入会費無料(希望者)※学生会友はもともと無料 / 演奏&解説動画閲覧権 / 演奏会ご招待(1名) / QurioS × 日本物理学会 コラボグッズ詰め合わせ / パンフレットにお名前掲載
支援する7人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2025年6月14・15日の演奏会当日に配布するパンフレット及び当日のスクリーンにロゴ(小)を掲載します。
また、演奏&解説動画を2025年8〜9月ごろにお送りします。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(小)
支援する0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2025年6月14日または15日の演奏会の特別席に1名様をご招待します。
また、当日配布するパンフレット及び当日のスクリーンにロゴ(小)を掲載します。
※ HPへの動画掲載や、チラシ配布の希望があれば対応します。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(小) / 演奏会特別席ご招待(1名)
支援する0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2025年6月14日または15日の演奏会の特別席に2名様をご招待します。
また、当日配布するパンフレット及び当日のスクリーンにロゴ(通常サイズ)を掲載します。
※ HPへの動画掲載や、チラシ配布の希望があれば対応します。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(通常サイズ) / 演奏会特別席ご招待(2名)
支援する0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2025年6月14日または15日の演奏会の特別席に4名様をご招待します。
また、当日配布するパンフレット及び当日のスクリーンにロゴ(通常サイズ)を掲載します。
※ HPへの動画掲載や、チラシ配布の希望があれば対応します。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(通常サイズ) / 演奏会特別席ご招待(4名)
支援する0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
プラチナスポンサーのリターンに加え、日本物理学会会員による特別出張講義を2025年内を目処にご希望に応じて行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※ 場所によって、宿泊費・交通費を別途いただく場合がございます。場所は国内に限ります。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(通常サイズ) / 演奏会特別席ご招待(4名) / 日本物理学会会員による出張講義
支援する0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
ダイヤモンドスポンサーのリターンに加え、2025年6月14・15日の演奏会ではスペシャルスポンサーとしてPRの時間を設けます。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(通常サイズ) / 演奏会特別席ご招待(4名) / 日本物理学会会員による出張講義 / イベント当日のPRタイム
支援する0人のサポーターが支援しています (限定 3 個)
ダイヤモンドスポンサーのリターンに加え、本演奏会の命名していただきます。
さらに、2025年6月14・15日の演奏会ではプレミアムスポンサーとしてPRの時間を設けます。
演奏&解説動画閲覧権 / パンフレット・当日スクリーンにロゴ掲載(通常サイズ) / 演奏会特別席ご招待(4名) / 日本物理学会会員による出張講義 / イベント当日のPRタイム / 演奏会命名権
支援する0人のサポーターが支援しています (限定 1 個)
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