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Toru Moriyama
信州大学、Associate Professor
Pledged: 500,000 JPY
Target Amount: 500,000 JPY
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Profile

Toru Moriyama

私は幼少の頃から「心って何だろう」という疑問を漠然と抱いていました。また、心はあらゆる生物に備わるという直感がありました。

やがて研究者になり「ダンゴムシに心はある」と多くの人に納得してもらえる研究成果を得ると、心に興味をもつ様々な分野の研究者との交流が増え、「心の行動抑制ネットワーク理論」を作ることができました。そして「モノにも行動抑制ネットワークとしての心はあるか」の追求をはじめました。

うれしかったのは、この理論を多くの人に知ってもらえれば無用な差別はなくなり、社会の平和に貢献できる、という気づきを得たことです。

大きな目標ですが、仲間とならば成し遂げられると信じプロジェクトを立ち上げました。

あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?

私たちは心を「行動抑制ネットワーク」として再定義し、このネットワークがモノにも備わるかを議論する活動を通し、分け隔てのない社会作りに貢献します。

「心」を辞書でひくと「人間の精神作用を司る器官」とあります。一方、ペットを飼う人々の多くは彼らに心があると感じているでしょう。心は人間のみに備わるものではないのです。

では人間とペットに共通の「心」とは何でしょう。それは「わからなさ」であると私たちは考えています。

たとえば私が図書館で本を読むとします。この時お気に入りの音楽を思い出し踊ってしまうと、私は「わからなさ全開の人」として扱われます。踊る他にも、走る、寝るなど多くの余計な行動が出現を控えています。にもかかわらず私が本を読めるのは、余計な行動の発現機構が互いに行動の出現を抑制し合っているからです。

このように「余計な行動を抑え、わからなさを抱えておく仕組み」が「行動抑制ネットワーク」です。

このネットワークは外から見えず、その形は余計な行動の数が刻々と変わるにつれ雲のように移ろいます。このように私たちの内に潜み姿が不定な存在、それはまさしく心でしょう。

私たちはこのネットワークがモノに備わる可能性を探ります。

どのようなアプローチで実現しようとしていますか?

行動抑制ネットワークは外から見えないので確かめようがなさそうです。しかし、ネットワークが抑制をはずして余計な行動を解放する現象を通し、その存在を垣間見ることができます。

私たちはこれまでに、ダンゴムシに余計な行動の解放を促す実験を行ってきました。たとえばゴールのない無限T字迷路に投入すると、彼らは「壁登り」を解放させ迷路から抜け出しました。また、背中合わせで2匹を糸でつなぐ実験では「馬乗り」を解放させ合体移動することで終わらない綱引きから脱しました。

私たちは、モノも、ダンゴムシのように想定外の状況に置かれると余計な行動を自ら解放させ、行動抑制ネットワークを見せてくれると考えています。

たとえば身近なモノのひとつである「石」に余計な行動を解放させる実験も可能だと考えられます。石に行動などなさそうですが、その表面では「風化に抗う」という行動が生じています。風化は雨や風のなすがままではないのです。この行動は、石の内部が突然崩壊するといった余計な行動が抑制されているからこそ可能です。

では石に余計な行動の解放を促す想定外の状況とはどのようなものなのでしょうか。それを探るには石の専門家との深い議論が必要です。

今回のプロジェクトで行う研究テーマはなんですか?

本プロジェクトでは「モノに余計な行動の解放を促す想定外の状況とはどのようなものなのか」を探ります。そのために、各専門家との深い議論を行います。

議論の対象とするのは、身近なモノの代表格である「石」、物質の最小単位である「素粒子」、素粒子から構成される「原子や分子」、そして「宇宙」の4つです。専門家の候補には、石の加工に関わるアーティストや職人、素粒子物理学の研究者、そして宇宙を眺め続ける天体観測愛好家を想定しています。

本研究では、まず初めに、研究代表者の私が各専門家を訪れ、対面で「心の行動抑制ネットワーク理論」の詳細とプロジェクトの主旨をじっくりと説明します。次に、私が主宰し、多様な分野の10名の研究者から成る「モノの心の研究会」のオンライン研究会で、モノに余計な行動を解放させる具体的方法論を議論します。この会はオープンとし、議論には聴衆のみなさんにも加わっていただきます。

活動の結果は「心の行動抑制ネットワーク理論の展開」と題して3年以内を目処に和文および英文学術論文としてまとめ、閲覧できる形で公開します。また、その歩みを数年内に書籍化します。現在、1社の出版社と企画が進められています。

Why we need your support

私たちの活動のうちすぐに可能なものは国の補助金で支援されています。一方、仮説を作る議論など、研究の可能性を探る活動を支援する資金制度は多くありません。私たちは「モノに余計な行動の解放を促す想定外の状況を探る」という、研究の一歩手前の活動に取り組むために本ファンディングに挑戦しました。

支援金の用途は以下の通りです。

・専門家との対面議論
  年4回、1回あたり6万(訪問旅費3万、謝礼3万)、計24万円
・オンライン公開研究会
  年4回、1回あたり謝礼1万、計4万円
・研究会HP作成、プロジェクト申請の補助(ITコーディネーター)
  初期のみ7万円
・研究会YouTubeチャンネル、SNSでの宣伝活動業務(同)
  年5万円
・academistへの手数料
  10万円
・以上合計50万円

人々がモノの心の可能性にまで思いを巡らせる社会では無用な差別など起こらないでしょう。「心の行動抑制ネットワーク理論」は科学的知見に支えられるからこそ人々に許容され、差別のない平和な社会作りに貢献できる可能性に満ちています。

ご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

About donation receipt

ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を信州大学より発行致します。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より信州大学に入金された日付となります。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…信州大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。

Recommender's comment

小松孝徳
明治大学・教授

私が初めて森山先生にお会いした二十数年ほど前、先生はひたすらダンゴムシを観察していました。当時、先生の研究は周囲からあまり理解されていなかった印象でしたが、徐々に先生の考えが世の中に広まっていくのを目の当たりにし、研究に向き合う粘り強く真摯な姿勢が実を結ぶ様に心を打たれました。この度、新しい研究会を立ち上げるとのこと。この研究会での活動を通じて、森山先生でしか見せられないような新しい景色を見せてもらえるかと思うと、楽しみで仕方ありません。

小林晋平
東京学芸大学・准教授

黙して多くを語らない人の心の声を聞くためには、その人に長く寄り添い、同じ速さで歩く必要があります。森山さんたちはダンゴムシや石のように、心を持たないと私たちが考えてきた対象に歩速を合わせ、生物・無生物を問わずあらゆるものが「心」を持つ可能性を見出しました。心が再定義され、この世界のすべての存在に自然と敬意を持って接するようになる、そんな未来の到来を予感させる森山さんたちの研究を、心から応援しています!

池西大輔
ロックバランシングアーティスト

ロックバランシングとは、石を接着剤等は使用せずにバランスのみで積み上げるアート。石と対話することにより、子供をいち早く大人にし、大人にいつまでも子供の心を抱かせます。私が講師を務めるロックバランシングのワークショップに参加して頂いた森山さんは子供のように夢中に石を積み、そして真剣に石と対話されてました。そんな森山さんなら石に心があることを明らかにしてくれるでしょう。期待しています!

贄川雪
フリーランス編集者

『ダンゴムシに心はあるのか』。12年前、私はこの本を読み「心の研究にこんなアプローチがあるんだ!」と驚き「ダンゴムシに心って・・・」と戸惑いながらも最後は非常にわくわくしたことを鮮明に覚えています。森山さんはその後も研究を続け、本当に「ダンゴムシに心はある」と証明されました。今度は「モノにも心があるかも」とのこと。ブレることなく心に向き合い続ける森山さんの研究はきっと再び新しい世界の見かたを示してくださると思います。

里見喜久夫
季刊コトノネ・編集長

「モノに心はある」なんて、馬鹿なことを!が、森山さんを知った、始めだった。心はある。モノに心がなければ、いったいどこにあるのか。無から生まれたのか。宙を飛ぶ風の中で生まれたのか。森山さんたちならば、きっと素粒子に心があることを示してくれる。そして世界の為政者をぎゃふんと言わせ、差別のない社会が作られるだろう。森山さんの世界は、どこまで行くのか!

Project timeline

Date Plans
2024年4月 第1回 石に関する専門家との対面議論
2024年5月 第1回 オンライン公開研究会(レポート作成、動画配信)
2024年6月 第2回 素粒子物理学に関する専門家との対面議論
2024年7月 第2回 オンライン公開研究会(レポート作成、動画配信)
2024年8月 第3回 原子・分子の物理学に関する専門家との対面議論
2024年9月 第3回 オンライン公開研究会(レポート作成、動画配信)
2024年10月 第4回 宇宙に関する専門家との対面議論
2024年11月 第4回 オンライン公開研究会(レポート作成、動画配信)
2024年12月 「心の行動抑制ネットワーク理論の展開」論文執筆開始
2025年1月 著書執筆開始

Pledge Rewards

You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
1,000 JPY
Featured : お礼のメッセージ

メールでお礼のメッセージをお送りします。
このリターン実施は2024年4月を予定しています。

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お礼のメッセージ February, 2024

2 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

5,000 JPY
Featured : 研究会HPにお名前掲載

研究会HPにお名前を掲載いたします。
このリターン実施は2024年4月を予定しています。

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研究会HPにお名前掲載 April, 2024
お礼のメッセージ February, 2024

10 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

10,000 JPY
Featured : 研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載

年4回開催されるオンライン公開研究会のレポートの謝辞および配信動画のクレジットタイトルにお名前を掲載します。
このリターン実施は各研究会の10日後を予定しています。

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研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 May, 2024
お礼のメッセージ February, 2024
研究会HPにお名前掲載 April, 2024

17 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

30,000 JPY
Featured : 研究会での質問・コメント優先権

オンライン公開研究会において質問やコメントをご発言いただく機会を差し上げます。
・年4回の研究会のいずれか1回でのご発言です。
・各回3名様まで、合計12名様までといたします。
・ご発言いただく研究会は、こちらがお選びし、連絡さしあげます。ご了承ください。
・このリターン実施は各研究会の開催日です。

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scheduled date details
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研究会での質問・コメント優先権 May, 2024
お礼のメッセージ February, 2024
研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 May, 2024
研究会HPにお名前掲載 April, 2024

0 supporters are supporting with this reward. (Limited to 12)

50,000 JPY
Featured : 論文謝辞にお名前掲載

今回の研究が論文化した際に、謝辞にお名前を掲載いたします。
人数は上限10名といたします。ご了承お願いいたします。
このリターン実施は2027年末までを予定しています。

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scheduled date details
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論文謝辞にお名前掲載 April, 2026
お礼のメッセージ February, 2024
研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 May, 2024
研究会での質問・コメント優先権 May, 2024
研究会HPにお名前掲載 April, 2024

4 supporters are supporting with this reward. (Limited to 10)

70,000 JPY
Featured : 個別ディスカッション

本研究について個別にオンラインでディスカッションする機会を設けます。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
このリターン実施は2024年6月以降を予定しています。

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個別ディスカッション June, 2024
お礼のメッセージ February, 2024
研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 May, 2024
研究会HPにお名前掲載 April, 2024

0 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

100,000 JPY
Featured : 出張講義

本研究に関する出張講義(講演会、研修会、学会、研究会など)を行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※宿泊費・交通費を別途いただきます。
このリターン実施は2024年6月以降を予定しています。

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scheduled date details
return scheduled date
出張講義 June, 2024
お礼のメッセージ February, 2024
研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 May, 2024
個別ディスカッション June, 2024
研究会HPにお名前掲載 April, 2024

0 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 500,000) before 17:00 on March 14, 2024 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
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お礼のメッセージ and others

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研究会レポート謝辞、配信動画クレジットタイトルにお名前掲載 and others

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30,000 JPY

研究会での質問・コメント優先権 and others

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論文謝辞にお名前掲載 and others

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70,000 JPY

個別ディスカッション and others

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