2023年3月26日
この度、105名という本当に多くの皆さまのおかげで、NEXT GOALである100万円を達成することができました。心よりお礼を申し上げます。
このご支援をもとに、子どもたちや周囲の大人にとって、自分らしく環境やロボット、人と交わることができる空間を考えていけるよう、頑張りたいと思います。
3月末のクラウドファンディング終了まで、残り数日となりました。
今後も活動を報告させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
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NEXT GOALにチャレンジします!
91名という多くのサポーターの皆様にご支援をいただき、おかげさまで、目標金額を達成することができました。本当に本当にありがとうございます。
このご支援をもとに、子どもたちが豊かな心や生きていく力をつけられるような空間づくりの研究成果を出せるよう、頑張って取り組んでまいります。
頂きましたご支援は、大切に使わせていただきます。
私たちは、このチャレンジを通してより多くの方とつながりながら、ロボットデザインや子どもとのかかわりについて新しい価値を見出し、提案していきたいと考えています。
そこで、残り16日間、3月末の締め切りまで、100万円を目標金額として、NEXTGOALにチャレンジすることに致しました。
これまでに計画に加えて、よりバラエティ豊かなパペットの作成と行動記録のための機材の購入費用に充てさせて頂き、より多くの場面やお子さんに向けた準備をしていきたいと思います。
NEXTGOAL達成に向け、今後ともご支援とご協力のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
私たちが研究を通して成し遂げたいことは、学校や社会生活の中で自信を失いがちな子どもたちが、主体的に社会とかかわり、自分の苦手や得意を認識しながら、豊かな心や生きていく力をつけられるような「空間」をつくることです。
現在、発達障害のある子どもたちの成長を支える取り組みは、「教えたい」こと「身に着けさせたい」ことなど、具体的な目標を据えるアプローチが中心になりがちです。一方で、自分なりの感じ方や生活スタイルがある子どもたちにとって、彼らのペースおかまいなしの介入をしようとすると逆効果になったり、子どもと周囲の人々双方の閉塞感につながってしまうことがあります。また一つの目標に拘ったアプローチは、子供の別の可能性を萎ませてしまうリスクもあります。
そこで療育者が特定の目標を設定するアプローチだけではなく、子どもの負担にならず、子どもの成長に寄り添い続ける空間を“なんもしないロボット”を通じて創り出すアプローチが、持続的な支援においては大切なのではないかと考えました。今回のチャレンジでは、このような「空間」を創り出す“なんもしないロボット”のデザインを研究していきたいと思います。
近年、ソーシャルロボットを活用して、発達障害のある子どもの行動を何か目的に従って改善しようという試みがあります。そのような従来のアプローチに対して、私たちは、子どもに不用に介入してこない、常に中立的で穏やかなロボットが場に居ることの価値を追求します。
私たちは、このようなロボットが子どもの傍に存在することで、子どもに安心感を与えつつ、子どもの自分で目標を決めて行動しようとする力(主体性)を引き出すことができるのではないかと考えました。この仮説にもとづき、子どもの主体性を引き出すなんもしない”ぬいロボット”の開発と実際の療育現場におけるその効果検討を行うことが本研究のゴールになります。
具体的には、提案するなんもしないで傍にいるロボット(太陽ロボット)と子どもの行動を直接的に変えようとする従来のロボット(北風ロボット)それぞれと子どもに交流してもらい、子どものそれぞれのロボットに対する態度や行動が時間と共にどのように変化していくのかを調査することで、療育における「なんもしないの力」を実際のフィールドで実証することを目指します。
様々なぬいぐるみ(パペット)を被せることが可能な骨格ロボット(写真を参照のこと)を用いて、北風と太陽のキャラをそれぞれ付与した二種類のロボットを開発します。プログラミングは遠隔制御と自立制御を組み合わせた既存のプログラムを改造する形で行います。ロボットのデザインとして、「太陽ロボット」は独自の興味と行動ルールをもち、たまにランダムなタイミングで、子どもの方にも一定の注意を向けるロボットを計画しています。それに対して、「北風ロボット」は常に子どもに高い関心をもち、「応援」や「友情を示す発話」を向けてくる存在を考えています。
ロボットはフィールドとして想定している療育現場の片隅に置き、子どもがどれだけロボットと関わり合っているかを、ビデオ映像とKinectセンサーによって定量します。先行研究として行われたロボットへの興味を測る方法に従って、子どものロボットや他者に向けた発話や行動などの自発的行動、感情表現や注目の仕方に注目します。
今回のacademistでの学術系クラウドファンディングチャレンジは、単に研究遂行の資金集めだけでなく、子どもの成長を見守る空間づくりについて支援者の方々も交えて議論する機会になればと思っています。実際に子どもたちや支援にかかわる方々と日々の悩みや疑問を共有しながら、子どもたちが生きやすい環境を考えたいと思っています。
本研究は、吉村優子(金沢大学・准教授)と高橋英之(大阪大学・特任准教授)で取り組みます。クラウドファンディングを通じて得た資金は、ぬいロボットの購入、パペットの作成、成果発表のために使用させていただきます。
今回の成果は、レポートや論文としてまとめ、支援者の方々に共有させていただきます。
多くの発達障害のあるご本人やそのご家族、支援にかかわる方々に利活用していただきたいと願っていますので、どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を金沢大学より発行致します。
なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より金沢大学に入金された日付となります。
【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)
【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…金沢大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
今後、ますますAIやロボットが社会に進出し,未来共生社会の一員になると考えられます。これまでのロボットは、「物理的」に生活をサポートする研究が多かったのですが、今回のチャレンジのように「心理的」に人間の力を引き出そうという研究は、AIやロボットを始めとする工学分野のみに留まらず、医学、心理学、認知科学、神経科学、哲学、文化人類学などの多様な分野を包括した統
合知が求められるフロンティアとなる学際領域です。
今後、ますます重要になる大切な研究分野で、私はこのチャレンジを大いに応援します。
発達障害は適応上の困難を抱えており、発達早期の介入、支援は非常に重要です。ですが、人的環境を含めた療育環境はまだまだ充実しているとは言えません。「なんもしないロボット」は介入の概念からすると消極的なものと受け止められるかもしれません。しかしながら、子どもにとって大切なのは「寄り添って支える」ことです。支えるものがあるからこそ、前に進む勇気が生まれる。今回の挑戦者のチャレンジは、子どもに持続的に寄り添い、そっと支える、という、人では難しいことをロボットを通して行ってもらう試みです。子どものやりたいことを応援してあげるロボットは、ある意味常識から外れているからこそ、チャレンジの価値もあります。是非皆様の応援をお願いします。
子どものこころの安らぎや活力を増大すること、これは 国を挙げて取り組まれている重要なテーマです。私は精神科医として発達障害の子どもやそのご家族に出会う中で、子どもをを取り巻く環境設計の大切さを痛感してきました。
このような環境設計に、近年注目を浴びているロボット工学の知見を取り入れることは、子どものポテンシャルを引き出すだけでなく支援者や医療従事者の負担軽減やサポートにつながると感じています。未来の医療の実現に向けて大切な取り組みだと思いますので、応援したいと思います。
Date | Plans |
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2023年2月 | クラウドファンディング挑戦 |
2023年5月 | ぬいロボット準備開始 |
2023年7月 | ぬいロボットの完成 |
2023年8月 | データ収集 |
2024年1月 | 学会発表、レポート作成 |
メールでお礼のメッセージをお送りします。
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academist Journalに寄稿する研究報告レポートにお名前を掲載します。
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本研究について紹介するオンラインサイエンスカフェにご招待します。皆さまからの質問にもお答えします!
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高橋英之著「人に優しいロボットのデザイン 「なんもしない」の心の科学」サイン本を進呈いたします。
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本研究について個別にディスカッションする機会を設けます。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
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本研究に関する出張講義を行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※宿泊費・交通費は別途いただきます。
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