3月27日から4月6日まで小笠原に滞在し、4回目の調査を実施しました。
今回は昨冬と同様に、オガサワラヒメミズナギドリ(以下、オガヒメ)の繁殖地である東島の周辺に的を絞り、海底地形や島からの距離、時間帯などを考慮した上で、計7日間の調査を実施しました。
調査の結果、オガヒメを確認することができました!3回目調査に続き、今回が2度目の確認となります!
写真はいつも調査にご協力いただいている今井光雄さんと私市一康さんからお借りしたものです。
調査4日目の3月30日、11時09分に東島の南東沖5マイルの海上でオガヒメ1羽を確認しました。この個体はオガサワラミズナギドリ2羽と共に海面に浮き、海中を覗き込んでいました。短距離を飛翔し、再び海面に降りて水面を覗き込む行動を繰り返した後、南東へと飛び去りました。この水面を覗き込む行動は、採餌行動と考えられ、オガサワラミズナギドリ(以下、オガナギ)も同様の方法で採餌を行います。
今回の観察から、これまでに知られていなかった3つのことが分かりました。
1. オガヒメはオガナギと同じように、水面を覗きこんで採餌を行うことがある。
2. オガヒメはオガナギと一緒に行動することがある。
3. 繁殖地である東島から近い海域を日中に利用することがある。
これらのことは、これまでには全く知られておらず、大きな発見であるといえます。また、やや距離はありましたが、撮影された写真からは翼上面の雨覆が摩耗していることも確認できました。このことは、本個体が成鳥である可能性を示唆しています。3月末はオガヒメの繁殖期の中盤~後半に該当し、オガヒメが近縁種と同様の換羽様式であるとすれば、成鳥は繁殖期後期にかけて次第に翼の羽毛が摩耗するからです(換羽は繁殖後に開始します)。
オガヒメを確認した3月30日以降に3日間にわたって同海域で調査を実施しましたが、オガヒメを再度見つけることはできませんでした。
わずか1羽の確認ではありましたが、本種の生態を知ることができ、貴重な成果を得ることができました。
なお、今回の調査をもちまして、本プロジェクトの資金をすべて使用させていただきました。ここまで調査を継続できたこと、そして成果を得られたことは、ひとえに皆様からのご支援の賜物です。改めまして、心より御礼申し上げます。
今後もできる限り調査を継続していきたいと考えております。引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。
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