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認知行動療法を用いた腰痛治療アプリを開発する!

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NEXT GOAL
SUCCESS
江口和、清水啓介
千葉大学、特任准教授/千葉大学、特任助教
Pledged: 1,546,000 JPY
Target Amount: 1,000,000 JPY
NEXT GOAL: 1,500,000 JPY
Funded
154 %
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55
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Closed
Support period closed

Reached the funding target!

目標金額達成の御礼

クラウドファンディング開始して1ヶ月が経過しました。
多くの皆さまからご支援をいただき、短期間に目標金額の100万円を達成することができました。
ご支援くださった全ての皆さまにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今回のプロジェクトを通じて、改めて腰痛アプリのニーズや課題を再認識することができました。
この腰痛アプリは認知行動療法をより手軽に広めたいというモットーのもと、2019年より開発をスタートしました。
しかし、iPhone限定であったり、研究ベースに偏りがあるなど、まだまだ改良の余地がございます。
当初、研究用のiPhone端末の購入と内容充実を目的としたアップデートのため、ご支援を募りましたが、
高齢者の方々にもわかりやすいアプリの設計やデザイン面の改善を目的に150万円にセカンドゴールを設定して残り1ヶ月間活動を続けたいと思います。
皆さまからいただいたご支援で内容を充実させより良い腰痛アプリ開発を進めて参ります。
引き続きご支援のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

Comment from academist staff
誰もが腰痛に苦しまない社会を目指して

Maiko Abe

日本人の国民病ともいえる腰痛。実は、慢性的な腰痛には心理的要因も影響しています。画像検査上は問題ないと診断されても痛みが止まず、仕事に支障を来たし精神的に追い込まれてしまう、といった悪循環に陥り社会から孤立してしまう方も少なくありません。腰痛治療に携わってきた江口さんと清水さんは、誰もが適切な治療を生活の中に取り入れることができるスマートフォンアプリの研究開発に取り組んでいます。医師が処方できるアプリを目指す挑戦に、応援よろしくお願いします!

心理社会的要因による「慢性腰痛」

腰痛は、男性1位、女性2位にランクされる国民愁訴です。日本人の腰痛生涯罹患率は85%と報告され、そのうち85%は病因が特定できていません。大抵は運動療法や内服薬などで軽快しますが、日本人の7.8%は12週以上経過しても軽快しない「慢性腰痛」を抱えています。特に高齢の慢性腰痛患者は増加する一方です。

精神医学や脳機能画像解析の発展に伴い、原因不明の腰痛は脳に原因があることがわかってきました。その多くは日常の対人関係や考え方の癖、思考様式などの生活習慣に起因しています。そのため近年では「認知行動療法」が試みられ、慢性腰痛の治療として推奨されています。腰痛に対する認知行動療法とは、痛みに対する考え方や態度を変容させることで生活習慣を改善し、活動量を増やしながら痛みの軽減を目指すものです。

しかし、現在認知行動療法の適応ガイドラインは存在せず、保険適用外の治療となっています。また実施する医療従事者が不足しており、通常改善までに必要とされる週1回の治療を10~20回おこなうことは、患者と医療従事者双方の負担が大きく、本来治療を受けるべき人が受けられていないのが現状です。

認知行動療法を取り入れた腰痛治療アプリ

そこで私たちは、全国どこでも気軽に認知行動療法による腰痛治療が受けられるスマートフォンアプリの研究開発に取り組んでいます。

まずはApple社の医学研究用アプリ開発機能であるResearchKitを用いて、認知行動療法を取り入れた簡易版・腰痛治療アプリ「ココロカラ」を作成しました。このアプリでは、歩行速度などの活動量測定や腰痛・心理アンケートによる腰痛評価に基づいて、生活改善アドバイスや認知行動療法レクチャーを自動提供します。またモバイル端末を用いることで、診察以外でも患者さんの状態を診ることが可能となります。

慢性腰痛患者10名を対象とした2週間の検討では、痛みの改善と痛みに対する考え方に改善傾向を認めました。

今後は慢性腰痛患者50名を対象とした実験をおこない腰痛評価のデータを解析し、その有効性を検証していきます。さらにそれを基盤として、実用化に向けた500名での大規模実験を目指しています。

アプリの実用化を目指して

しかし現状の簡易アプリは被験者にとって非常に操作性が悪く、認知行動療法レクチャーが伝わりづらい、アンケートの入力に時間がかかる、といった問題点があります。今後、腰痛患者の割合が多い高齢者にも参加してもらい、被験者に毎日利用してもらうために、まずはアプリの設計やデザイン面の改善と、わかりやすいレクチャー動画の導入が必要不可欠です。

そしてアプリの有効性を検証するためには、データ抽出機能を搭載し、アンケートによる腰痛評価や心理社会的評価、歩行バランスなどの活動量を解析しなくてはなりません。

これらのアップデートをおこなったアプリで実験をおこない、実用化に向けた基盤となるデータを構築できれば、それをもとにAIによるチャット形式のカウンセリング機能の搭載も可能になります。

Why we need your support

2014年11月におこなわれた旧薬事法の改正により、病気の治療や診断の補助を目的としたソフトウェア単体で医療機器としての対象となり、アプリにおいても医学的に効果が認められれば、医師が処方できるようになりました。米国では、うつ病に有効との報告がある認知行動療法アプリもあります。

私たちは今回のクラウドファンディングを通し、この研究に対する皆さまからの賛同を得て、大規模実験と治験、そして薬事承認へとつなげていきたいと考えています。私たちが目指すのは、腰痛治療アプリの処方により、慢性腰痛に苦しんでいる人が適切な治療を受けられる社会になることです。

その第一歩として、いただいたご支援はアプリのアップデートと、スマートフォンを持っていない被験者のための貸出用端末購入に使わせていただく予定です。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

***
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を千葉大学より発行致します。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より千葉大学に入金された日付となります。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…千葉大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
***

Profile

江口和、清水啓介

江口和
人体に興味を持ち人に役立つ仕事がしたいと思い医師を目指しました。1999年に新潟大学医学部を卒業後、整形外科医として働き始めました。医工学の研究で2006年に博士(医学)取得、2019年より現在の千葉大学整形外科・運動器科学革新医療創成寄附講座にて特任准教授をつとめております。整形外科は骨や関節、筋肉や神経など手足を動かす運動器の病気を扱っており、私は脊椎外科を専門とし、腰痛の治療やMRI画像やリハビリテーション工学などの研究に携わってきました。現在、少子高齢化に伴い、腰痛患者さんが増加し、財源・マンパワー不足など、超高齢社会医療に対応することが必要です。目標は、整形外科の垣根を超え、様々な分野の方々と連携を積極的に行って、腰痛の回復や予防に向けた治療法や研究を進めていくことです。

清水啓介
私は臨床心理士/公認心理師として難治性慢性腰痛患者様の認知行動療法に携わっています。2012年に心理学の修士課程を修了し、現在は千葉大学医学部未来医療教育研究機構にて特任助教を務めています。認知行動療法は日本では保険診療の適用ではなく、自費診療で高額であることが多いため、必要でも受けられない方が多いのが現状です。またアプリを用いた認知行動療法の研究はまだまだ発展途上であり、今はどのようなシステムであれば除痛に効果があるのか検討をしなければなりません。少しでも多くの慢性腰痛患者さんの痛みを取ることを目標に、研究を行っています。

Project timeline

Date Plans
2021~2022年度 アプリアップデート(データ出力機能、設計・デザイン改良)
  • 腰痛患者50名よりデータ収集
  • 研究成果を国際腰痛学会、日本整形外科学会、日本腰痛学会、日本脊椎脊髄病学会に報告予定
2023年度 最終解析結果の発表(国際的学術誌への投稿、国内外の学会で報告)

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1,000 JPY
Featured : 研究報告レポート(PDF)、寄附金領収書

今回の研究成果をまとめたレポートのPDFファイルを送付させていただきます。

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5,000 JPY
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最終研究報告レポートの中にお名前を掲載させていただきます(匿名、イニシャル、愛称での掲載も可能です)。

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10,000 JPY
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今回の研究や腰痛に関するミーティングの参加権です。腰痛の一般向けの講演を配信し皆さんと気軽にお話しできる場を持てればと思います。

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30,000 JPY
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スマートフォンアプリ「ココロカラ」に謝辞としてお名前を掲載させていただきます。

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腰痛治療アプリに謝辞掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF) / 寄附金領収書

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50,000 JPY
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今回の研究の最終的な結果を報告する英語原著論文の謝辞にお名前を掲載させていただきます。

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論文に謝辞掲載 / 腰痛治療アプリに謝辞掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF) / 寄附金領収書

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100,000 JPY
Featured : 個別ディスカッション権、寄附金領収書

腰痛に関する一般向けの講座をオンラインで開催し、その後個別にご質問やご相談をお受けします。ご自身以外のサポーターの方は同席されないので、今回の研究に関するご質問やご要望など自由にお話しいただければと思います。またご自身やご家族、ご友人のご病気に関するご相談もオンラインの範囲内で方針や受診に関するアドバイスは可能です。

return details

個別ディスカッション権 / 論文に謝辞掲載 / 腰痛治療アプリに謝辞掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF) / 寄附金領収書

4 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 1,000,000) before 17:00 on September 30, 2021 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards (VISA, Mastercard), bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
Additional Support
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Securities

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