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古代エジプト人の祈りを、神像の科学的調査から読み解く!

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山花京子
Tokai University、准教授
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進捗報告動画をアップロードしました。

サポーターの皆さま

年明けからはや一か月が経とうとしています。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
オミクロン株のまん延で、大学も学生の入構が制限され、校舎はひっそりと静まり返っています。

今回は進捗状況を報告する動画を作成しました。
22分強の動画ですので、お時間のある時にご覧ください。

2019年年末からパンデミックとなり、我々はオンライン授業に向けて今まで触ったこともないオンライン会議システムZoomや様々なWebツールを使いこなさなければならなくなりました。動画ソフトを使うことも余儀なくされ、最初は15分間の動画づくりに3日の編集時間がかかっていましたが、今では少し慣れ、今回のような20分程度の動画だと5時間ほどで何とかできるようになりました。これもコロナ禍がもたらした社会変革の一様でしょうか・・・インターネットを介していろいろなことができるようになってきましたが、やはり大学生と直接顔を突き合わせながらコミュニケーションを図ることはとても重要だと思っています。

さて、能書きはここまでにして、
動画のURLを貼り付けておきます。
https://youtu.be/wBTR3kq2NiI

お愉しみいただけますと幸いです。

やまはな

山花京子 / January 30, 2022
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ラジオ番組に出演しました。

サポーターのみなさま

こんにちは。山花です。
今回はクラウドファンディングとは別の話なのですが、
2022年1月20日(木)、TBSラジオ「伊集院光とらじおとこどもでんわそうだんしつと」に出演しました。この日はちょうど水中考古学者の山舩さんとのトークの後に入るコーナーです。
この日の子供の質問は「なんで古代エジプトの内棺には派手なガラが書いてあるんですか。」でした(TBSラジオ HP上にはまだアップされていません)。

番組の模様は1月27日までは以下で視聴できます。
https://radiko.jp/#!/ts/TBS/20220120100000
(URL全体を選択して、ctrl+クリックで開きます)
(録音は「伊集院光とらじおと」(2)がすべて収録されています。「こどもでんわそうだんしつと」は後半の38分31秒から47分6秒までです。)。

 事前の打ち合わせ2回を行って、いざ本番で実際は30分ほどの収録でした。パーソナリティの伊集院光さんは雰囲気を読んだ絶妙のタイミングでの声掛けをしてくださって、質問した子供も私も安心して収録を行うことができました。実際のオンエアーは7分ほどでしたが、編集も上手で、話の前後を入れ替えて短くても辻褄が合うようにしてくださったのは、さすがプロだなと実感しました。

やまはな

山花京子 / January 20, 2022
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明けましておめでとうございます

ヒヒ神プロジェクトのサポーターの皆さま

明けましておめでとうございます
旧年中は皆様とこのプロジェクトでお知り合いになれましたこと、心よりうれしく思っております。
これも古代エジプトの文殊の神、ヒヒ神様のおかげです。

新年もこのご縁を大切にしていきたいと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年は支援者様へのリターンとして3月末までにヒヒ神様360°データ、アカデミックカフェ、古代エジプトコレクションの個別見学会を開催していきます。また、報告書とドキュメンタリー動画も3月末までに制作、4月初旬にはお渡しできるよう、頑張ります。
楽しみにしていただけますよう、お願いいたします。

新年も皆様にヒヒ神様のご加護がありますように!

山花京子 / January 01, 2022
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分析報告書をいただきました!

年の瀬のお忙しい中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

本日、ヒヒ神像の分析報告書が届きました。

この報告書は、9月1日-2日にわたって、東京電機大学の阿部善也博士、筑波大学の村串まどか博士、そして東京芸術大学の高橋香里博士との共同研究で行った分析の結果です。

なんと総ページ数59頁。立派な刊行物になります。こんなに詳細な報告書はめったに頂戴できるものではありません。心からお礼を申し上げたいと思います。

今回の分析は
ヒヒ神像の顔料(青・赤・白・黄色)の分析と同定、接着剤の役割をしていた白色物質の同定、金属の推定、ヒヒ神様の目(白目と黒目)の材料推定を行いました。
2日間の調査時間でしたが、車に装置を積んでやってきて、スーツケースから装置のパーツを取り出し、何もないところから装置を組み上げて効率よく調査し、ものの30分程度で装置を分解し、元のスーツケースに納めて車に積んで去って行かれました・・・見事な手際でした。

さて、ヒヒ神像の表面情報を解明するために使った分析手法は蛍光X線分析、粉末X線回折分析、FORS分析、蛍光分光分析、高倍率顕微鏡撮影、そしてマルチスペクトルカメラによる撮影でした。報告書には順番に結果が描かれているようです。

これから結果を拝読します。お正月の楽しみが増えました。この調査報告は年度末のレポートの形で反映させていただきますね。お楽しみにお待ちください。

やまはな

山花京子 / December 28, 2021
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Merry Christmas フィギュア研磨篇

サポータのみなさま

クリスマスの本日、私はヒヒ神像の3Dプリントアウト(2分の1モデル)をひたすらやすり掛けしました。
先ほどの「塗装研修篇」で塗装のイロハを教えてくださっているH氏のご指導のもと、ヒヒ神像フィギュアにサーフェサー(塗装下地)を塗布しました。

3Dプリントのシリコンが黄色だったので、凹凸の加減がよくわからなかったのですが、サーフェサーを塗布してみたらば、3Dプリントの積層痕や表面に凹凸があることがはっきりとわかるようになってしまいました。

そこで、サーフェサーを塗布した上からやすりをかけ、積層痕を滑らかにし、凹凸をなくすことを目標に頑張りました。4時間の格闘の末、少しは滑らかになったような・・・。

これから後日またサーフェサーを塗布して凹凸を慣らす作業を何度か繰り返すことになります。根気の必要な作業ですね。こういう地味な作業は嫌いではないのですが、肩が凝って仕方ないです。
プラモやジオラマを作っている方を心の底から尊敬します。

お正月はお餅にも原稿書きにも飽きたら、ヤスリがけを頑張ります。

山花京子 / December 25, 2021
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Merry Christmas 塗装研修篇

サポーターの皆さま
2021年のクリスマス、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私はやっと原稿・卒論指導・事務仕事地獄から抜け出しまして、年内のノルマはあと1本の原稿のみとなりました(祝!)。

ヒヒ神様のプロジェクトも少し進めましたので、進捗状況をお知らせします。

今回のプロジェクトでは、X線CTスキャンのデータから3Dプリンタに出力したヒヒ神像を複製することも目標の一つに入っています。
X線CTスキャンのデータをプリントアウトするところまでは、関係者のご尽力により目鼻がついたのですが、
3Dのプリントアウトを塗装しようと業者に見積もりを出したら・・・びっくりするような金額になりまして、もうこれは絶対自分たちで頑張って塗装するしかない・・・ということが判明しました。

そこで、私のエジプト関連講座に毎回ご参加くださっているH氏にお願いして、塗装の方法を教えてもらいました。H氏はとても多才な方なのですが、プラモや模型作りにも造詣が深くて、私のお願いを快く受けて下さり、先日23日にわざわざ大学まで材料や道具をもってきてくださいました。

まず驚いたのが、塗装に使う道具の多さ。スプレー用のボックスやコンプレッサー、溶剤各種、ペイント、エアブラシ、筆、綿棒、ウエス、ピンセット、アートナイフ、マスキングテープ、バケツ、などなど・・・これらを全部持ってきてくださって、セットアップまでしてもらいました(感謝です!)

そして、塗装は生まれて初めての経験の私にエアブラシの使い方、そしてクリーニング方法を丁寧に指導していただきました。

いや~奥が深いです。塗装の世界。エアブラシもまだ満足に使えない状態ですが、頑張らねば。

次に教えていただいたのは塗料について。
塗料はやはりパンフレットやパソコンで見る色と実際に塗ってみた色が違います。ヒヒ神像の塗装にぴったりの色を探すには、市販の塗料を混ぜる必要があるとか。
さすがに塗装未経験の私には荷が重すぎるため、H氏にご検討をお願いすることにしました(すみません!でも本当にありがたいです)。

ただ、塗装といっても、1種類のペイントで塗るとどうしても立体感のないのっぺりとした印象になってしまうのだとか。ヒヒ神像の場合は、作られた当時のド派手な色付けを再現しようと思っているのですが、立体感を出すために同系色でも数種類使った方が見栄えがいいのか・・・試作品をたくさん作って考えてみる予定です。

3月末には塗装したものを皆様にお見せできるよう、頑張ります。

山花京子 / December 25, 2021
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ヒヒ神像の冠の分析結果が出ました!

サポーターの皆様

ご無沙汰しております。山花です。
実は11月、12月は我々大学教員は発狂しそうなくらい忙しい月で、学会・原稿締切・入試・学務・卒論で押しつぶされそうになります。毎年のことなのですが、12月の年末はまさに「抜け殻」のようになります。

さて、昨日、ヒヒ神像の「冠」部分の元素マッピング分析結果が届きました(株)パレオ・ラボ様ありがとうございました。

その結果をまじまじと見ていたのですが、なんとも不思議な・・・・

どのように不思議かと言いますと、
分析報告書には 銅・鉛・亜鉛・錫の合金
と記されていたのですが、
古代にはそのような合金の存在は聞いたことがないのです。
元素マッピングと、半定量分析結果によると、
この冠は場所によって
青銅(銅と錫の合金)の部分と
ほぼ鉛だけの部分(ピンポイントですが)、
鉛と亜鉛の合金がほぼ同量出ている場所とが確認できました。

どうやら冠の太陽円盤に見える部分からは銅・錫・亜鉛が出る傾向にあって、角に見える(月だろうと思いますが)部分と太陽円盤の外周部分からは鉛が多く出る傾向があります。

一体これはどういうことなのでしょうか。ヒヒ様謎すぎます!

太陽円盤の部分だけ黄銅(真鍮とも言います 銅と亜鉛の合金です)だったのでしょうか???それならば、太陽円盤と角の部分は別に作って溶接したのでしょうか??でも、溶接(ロウ付け)の痕跡はどこにもないのです。角の部分に鉛が付いている理由は何なのでしょうか!?

もし、太陽円盤が青銅であれば、像が作られた当時のオリジナル色は「黄金色」(新しい10円玉に近い色)だったと推定できます。一方、真鍮だったらば黄銅色(新しい5円玉に近い色)と考えられます。そして、もし角に鉛が塗布されていたらば、銀鼠色だったでしょう。

円盤部分と角部分はそれぞれ別の金属を使って色を塗り分けたのでしょうか!??

また謎が深まってしまいました。ヒヒ様おそるべし。

表面の分析では今一つよくわからないので、これからマイクロサンプリングという手法を使って調査することにしました。これは、ミクロのレベルで掘削ができる装置で、表面から深さ方向を決めて掘り下げ、そこから得られたサンプルで元素分析を行う手法です。

マイクロサンプリングだと表面が腐食していても、20μや30μといった深さからのサンプルが取れます。つまり、腐食による金属の劣化を考慮しなくてよい、という利点がある上に、もしこの冠に複数の金属層があるならば、明確に検出してくれるはずです。

期待しています。マイクロサンプリング。こちらの模様も動画記録として残しますので、動画を受け取られるサポーターの皆様は楽しみにしていてくださいね。

それでは、次回もおたのしみに。

山花京子 / December 04, 2021
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ヒヒ様の実寸大と4分の1の3Dプリントアウト

みなさま

何度も失礼します。山花です。
ヒヒ様の実寸大と4分の1の3Dプリントアウトの試作品ができました!

これは、フォトグラメトリーのデータを使って、本学応用化学科の秋山泰伸先生が研究室でプリントアウトしてくださったものです。

シャープさに欠けるのですが、小さい方はマスコットにぴったり!今は黄色のシリコン樹脂で作っていますが、これに色を塗って紐通し孔をつけると結構キュートでしょう(まだやっていませんが)。

本学のマスコット守護神としてロゴつけて売り出したいくらいです(⌒∇⌒)。

色を付けてみたところを追ってお知らせしますね。

やまはな

山花京子 / November 09, 2021
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昨日の続きで、写真をアップします

みなさま

こんにちは。昨日に続けて写真をアップロードします。
写真はヒヒ様が手の部分に持っている「ウジャト眼」と呼ばれる護符なのですが、
フォトグラメトリー
X線CTスキャン3D画像
それから
写真画像
の3枚を並べてみました。

このうち、3Dプリンターでレプリカを作るにはフォトグラメトリーあるいはX線CTスキャンのデータからプリンターに流し込めるフォーマットに変換するのですが、いまのところどちらも・・・難があります。

ためしに、本学応用化学科の秋山泰伸先生がフォトグラメトリーのデータを使ってヒヒ様のレプリカをプリントアウトしてくださいましたので、追って写真をアップしますね。

このメッセージには1写真しか添付できないので、次の進捗報告でお話をさせていただきます。

やまはな

山花京子 / November 09, 2021
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X線CTスキャンの画像切り出し作業

みなさま
こんにちは。山花です。
現在調査の結果待ちをしている状態ではありますが、少しずつ動きもあります。

実は、X線CTスキャンでヒヒ神像を撮影したところまでは良かったのですが、ヒヒ神様の呪いか(嘘です)、3Dプリントをするためのデータ取得作業で大変難儀をしております。現在、本学のイメージング研究センターでオペレーションを担当している粟野若枝さんが寝る間も惜しんでデータ作成をしてくださっているのですが、ヒヒ神像は大半がX線をスカッと通す木材でできているのに対し、神像の顔、冠、手に持つ護符部分は金属製なため、X線の通りが悪いのです。ですから、X線のエネルギーを強くして金属部分だけ画像を取得し、全体から金属部分の画像だけを切り出す、という大変面倒な作業に挑んでくださっています。どれだけ大変そうか、画像で確認してみてください。この頭部分のシャバシャバになっている部分は、金属がハレーションを起こしている状態です。本来のヒヒ神像の姿を皆様は知っておられるでしょうから、それから考えると、ハレーションを起こしているために本来の姿より凶悪に見えますね。
 このデータ整備作業は本当に大変なのです。専門的な知識と技能を持った方でないとできません。粟野さん、本当にありがとうございます。感謝です。
 というわけで、みなさまもう少しお待ちください。また進捗がありましたら報告をさせていただきます。

山花京子 / November 08, 2021
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