ご支援頂いた皆様、ご協力頂いた皆様へ
皆様の多大なご支援・ご協力のお陰で、目標金額50万円を達成することができました!
誠にありがとうございました!
初めてのクラウドファンディングへの挑戦で、途中、様々な問題に直面しましたが、本当に沢山の方々のご協力のお陰でこの挑戦を継続させて頂くことができ、本当に沢山の方々のご声援、ご支援のお陰で目標金額に到達させて頂くことができました。重ね重ね、御礼申し上げます。
ご支援金はすべて、実験に必要な資材の購入に使わせて頂きます。
サポーターの皆様には、ご支援金で行った実験の結果を随時報告させて頂きます。
実験を始めるのが楽しみです!
今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
りんごを見たときに感じる「赤さ」や、歯が痛むときの「ズキズキした感じ」、和牛を食べたときのあの「ほとばしる肉汁のおいしさ」は、意識内容と呼ばれます。この意識内容は、物質ではありません。しかし、物質である脳という臓器から生み出されています。では物質である脳は、非物質である意識内容をどのように生み出すのでしょうか?
科学は強力です。しかし現在の科学は、この基本的な問題に対してはその真価を発揮できずにいます。最大の原因は、非物質である意識内容を科学的に定義(同定)することができないことにあります。私が感じている「おいしさ」は私にしか知り得ず、現在の科学では同定されません。しかしもしひとたび意識内容を科学的に同定することができるようになれば、脳が意識内容を生み出すメカニズムを解明するのにそれほど時間はかからないでしょう。
最近私は、意識内容を科学的に同定するための理論的な方法論に関する仮説を発表しました(「CHANCE法」と名付けました)。CHANCE法の基本的なアイデアは、「特定の意識内容を生み出している神経基盤を複数の個体間で再現できれば、その特定の意識内容は認識論的に客観化され、科学的に同定したことに等しくなる」というものです。一方でこのCHANCE法を実行することは技術的に大変ハードルが高く、まずは基礎研究を積み重ねていく必要があります。
今回のプロジェクトはその基礎研究の重要な第一歩となります。目標は「ある個体の(意識内容も内包する可能性のある)『内的な状態』を担う神経細胞を、他個体の神経細胞で代替すること」です。先のCHANCE法は「ある個体の特定の意識内容を担う神経細胞を、他個体の神経細胞などで代替できる」ことを前提としており、本研究はそのコンセプトの実証の第一歩、という位置付けになります。
本研究で注目する内的な状態は、「喉が渇いている意識内容と相関のある生理的な状態(喉が渇いている状態)」です。喉が渇いている状態は外部から観察しやすく、客観的に評価することができます。私自身のこれまでの実験および海外の研究者らが報告した知見により、喉が渇いている状態の個体はそのときの場所を記憶し、以後その場所を避けるようになること、また、水が飲める状態になると直ちに飲むことがわかってきました。そこで本研究では、モデル生物を用いて、各個体の喉が渇いている状態にあるかどうかを、(1) その状態と関連学習させた場所を避けるようになるか、(2) 水を自発的に飲むか、の2点により判断します。
また、これまでの知見より、「喉が渇いている状態」は脳の特定の部位の神経細胞の活動により誘導できることもわかっています。本研究では、ある個体の「喉が渇いている状態」を担っている神経細胞を、別の個体の神経細胞で機能的に代替することを目指します。
まず、特別な遺伝子改変技術を施した個体(レシピエント)の「喉が渇いている状態」を担っている神経細胞(渇き細胞)を取り除き、その状態にならないようにします。その後、別のタイプの遺伝子改変技術を施した個体(ドナー)の渇き細胞を含む領域の細胞を、そのレシピエントに移植します。移植された細胞の一部はレシピエントに機能的に取り込まれると期待されます。
次に、移植された細胞のうち、渇き細胞だけを特異的に標識し、化学遺伝学の手法を用いて活動させます。それらの細胞活動の活性化によりレシピエントの喉が渇いている状態になったら、その状態を担っている神経細胞を、別個体の神経細胞で機能的に代替できたといえます。
今回のプロジェクトでは移植細胞として、「若い」神経細胞を用います。本研究が成功した場合は、移植細胞の代替性(柔軟性)を知るために、「成熟した」神経細胞や、iPS細胞から分化誘導した細胞、果ては神経細胞様の機能をもった半導体などを用いることに挑戦したいと考えています。
もともと私の専門は神経進化発生ですが、約5年前に現在の職に就いたとき、以前からいつかやりたいと思っていた、意識内容と物質の関係性の解明に向けた研究を思いきって始めました。今回のプロジェクトではこれまで神経進化発生分野で培った移植技術を活かしています。
科研費などのサポートをいただきようやく軌道に乗りつつある実験もありますが、「意識内容」の研究分野はまだ何が本当に正しいアプローチなのかわからないくらい混沌としているので、今回のプロジェクトのように、まだ誰も試していない新たな切り口の研究に挑戦していかなくては! と思っています。そしてクラウドファンディングこそが、こうした新たな挑戦をおもしろいと思ったり、受け入れていただけたりする仕組みなのではないかと感じ、チャレンジすることにしました。ご支援いただいたお金は、細胞の調整に必要な試薬や道具、移植操作に必要な機器、細胞の活動操作に必要な化合物などの購入に使用する予定です。なお、研究を実施する際には、動物愛護の精神に則り、適切な審査を受けて承認された後に行います。
サポーターのみなさまには、リターンの研究報告レポートなどを通じて、一緒に研究進行のワクワク感を味わっていただけたら嬉しく思います。どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。
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寄附いただきました皆様へ領収書を発行いたします。
【法人様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(2004年3月財務省告示第178号)
【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額が、当該年の課税所得から控除されます。
・個人住民税…お住まいの都道府県・市区町村が条例で東京医科歯科大学を指定している場合、翌年の個人住民税額から控除されることがあります。詳しくはお住まいの都道府県・市区町村にお問い合わせください。
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本プロジェクトは、「情熱」をテーマに公募を実施した「<Beyond Next Ventures × academist>マッチングファンド」第一弾に選出されたものです。クラウドファンディングが成立した場合、Beyond Next Ventures株式会社とacademistの特別マッチングファンドとして、50万円の追加支援を実施いたします。
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Date | Plans |
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2019年4月 | クラウドファンディング挑戦 |
2019年8月 | 「喉が渇いている状態」の再現実験開始 |
2019年11月 | サイエンスカフェ開催 |
2020年1月 | 移植実験開始 |
2020年3月 | 移植細胞の機能評価実験開始 |
2021年7月 | 学会発表 |
2022年3月 | 論文発表 |
研究の詳細な進捗などをまとめてお送りします。「仮説の設定、実験の立案、実験、結果、仮説の検証(最初に戻る)」という実際行っている研究サイクルを追体験いただき、一緒に研究進行のワクワク感を味わっていただけたら幸いです。応援よろしくお願いいたします!
研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
23 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
「喉が渇いている状態」の再現実験や移植細胞を活動させたときの動画を限定公開いたします!応援よろしくお願いいたします! ※一連の実験がうまくいくよう努力いたしますが、実験の結果によっては動画の撮影に至らない可能性もございますこと、ご承知おきいただけますと幸いです。
行動実験結果の動画を限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
9 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
サイエンスカフェにご招待いたします。日時は2019年11月で、場所は東京医科歯科大学内(東京・御茶ノ水)を予定しています。当日は本研究の背景やアイデアについてお話しさせていただきますので、ご参加をお待ちしています! ※参加のための旅費・宿泊費等はご負担お願いいたします。当日ご参加いただけない場合には、後日資料を共有させていただきます。
サイエンスカフェ参加権 / 行動実験結果の動画を限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
23 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
2020年7月頃に開催される神経科学学会にて本研究に関する発表をする際、謝辞にお名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。お力をお貸しください。応援よろしくお願いいたします! ※学会発表が叶わなかった場合、その後の学会発表資料の謝辞にお名前を掲載いたします。
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 行動実験結果の動画を限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
0 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
本研究成果を論文発表する際の謝辞にお名前を掲載させていただきます。論文は英文で国際雑誌に投稿し、極力インターネットから誰もが無料でダウンロードし自由に閲覧できる形で公開いたします。 ※研究成果をまとめられるよう努力いたしますが、論文の掲載に至らない可能性もございますこと、ご承知おきいただけますと幸いです。
論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 行動実験結果の動画を限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
2 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
研究室において、蛍光標識したドナー細胞を移植した脳の切片を作製する様子を見学していただき、実際に顕微鏡でその細胞の様子を観察する実験にご招待いたします。※参加のための旅費・宿泊費等はご負担お願い致します。
研究室にて移植した神経細胞の顕微鏡観察体験 / 論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 行動実験結果の動画を限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明書
1 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
本プロジェクトは、「情熱」をテーマに公募を実施した「<Beyond Next Ventures × academist>マッチングファンド」第一弾に選出されたものです。チャレンジ期間内にクラウドファンディングが成立したため、Beyond Next Ventures株式会社とacademistの特別マッチングファンドとして、50万円の追加支援を実施いたします。
Beyond Next Ventures株式会社による特別追加支援
1 supporters are supporting with this reward. (Limited to 1)
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研究報告レポート(PDF版)、寄付金受領証明書
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行動実験結果の動画を限定公開、寄付金受領証明書 and others
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サイエンスカフェ参加権、寄付金受領証明書 and others
23
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学会発表資料の謝辞にお名前掲載、寄付金受領証明書 and others
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論文謝辞にお名前掲載、寄付金受領証明書 and others
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研究室にて移植した神経細胞の顕微鏡観察体験、寄付金受領証明書 and others
1
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Beyond Next Ventures株式会社による特別追加支援 and others
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