令和7年1月14日をもって当初の予定のとおり、本プロジェクトを終了致しました。支援を賜りました皆様に改めて御礼申し上げます。今後調査をまとめていくのにかなり時間を要すると思います。
今回の柏倉九左衛門家一族の土蔵調査において、貴重な体験をすることができ感謝申し上げます。このノウハウを今後の調査・計画に活かしたいと考えております。
写真は新年に入り、事務所周辺も漸く冬らしい景色となりました。
寒さも本格的になってきましたが、今後の調査の進め方について、調査の協力を頂いている学芸員の方との打合せを行っています。限られた小人数での作業、調査済の対象物の処分について所有者との調整、記録や写真撮影の場所等の諸問題があり、作業がはかどっていない状況です。最終的に調査報告書としてまとめたいという意向があり、相応の時間をかけても達成したいと考えています。
写真は江戸期の古文書の一部で、箪笥に収納され
暖かい初冬を迎えていますが、12月2日に清右衛門家の雪囲いを行ないました。軒下に丸太を等間隔に建て、それを横に渡した木材で組み、パネルを繋いでいく。屋根から落ちる雪が軒先まで積もるため、万全の雪囲いは必須です。建物が大きくて屋根も広く、雪止めが設置されていないため、積もった雪は全て落ちてきます。建物の入口前と建物西側は除雪機で雪を片付けます。人力では厳しい。
今年も暑い夏とその後も続いた異常な暖かさで、紅葉は遅れていましたが、本日(11月24日)訪問したところ、写真の通り真っ赤なもみじ葉が敷き詰められていました。このところの寒さであっという間に紅葉していました。重要文化財旧柏倉家住宅の今年の公開はあと1日(11月30日で終了)です。
短い秋の後に、いよいよ冬のシーズンが到来。旧柏倉家住宅の庭園の木々の雪囲いは、10月末から始まり、今は佳境に入った感じです。敷地2,300坪あり、太く高さのある立ち木も多い。写真はシンボリツリーともいえる母屋前庭の赤松です。この松は明治42年(1909年)に買入て植えたものです。前蔵や仏蔵の改築に合わせて、庭を拵えたものです。
11月中旬以降、暖房のない土蔵の中は寒い。重ね着にホッカイロを何個も貼っています。さて、今回の土蔵調査は漆器についで多い陶器です。延々と管理番号を付していきます。同じ絵柄、大きさという組ものが圧倒的に多い。往時、冠婚葬祭で使用されたものでしょうか。
柏倉九左衛門家の家紋入りの漆器を展示しました。昨年に引き続き、お膳とお椀を展示ケースの中にそろえてみました。11月末まで展示していますので、是非ご覧下さい。
柏倉九左衛門家のご先祖様の甲冑が初めて一般公開されました。展示場所は九左衛門の仏間です。ご先祖様が武士であった証左かもしれませんが、確証はありません。長く地中にあったため、腐食していますが、立派な鎧と兜です。
8月に大学の先生が調査の為、清右衛門家にお越し下さいましたが、その際のお食事を管理人様から作って頂きました。その際、今年3月にクリーニングした漆器を活用しました。朱塗りのお椀やお膳は往時どの家にもあり、当時自宅で行われた冠婚葬祭でよく使われたものです。しかし時代と共に使用されなくなり、処分されたのではないでしょうか。
清右衛門家のように土蔵がある旧家では、漆器は大事に保管されてきました。
今後、
8月26日から三日間、大学の先生による柏倉清右衛門家の古文書調査の為の撮影があった。添付の写真が古文書ですが、分量が予想より大分少ないとのことであった。本家九左衛門家は数万点の古文書があり、比較にならないほど。江戸時代、清右衛門家は紅花商人として名を馳せたが、時代の変化に対応できなかったのだろうか。大学の先生によれば、江戸中期に分家した際の古文書は存在しているとのこと。その後は処分されている。
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