Challenge period
2023-09-05 - 2024-08-30
Final progress report
Sat, 31 Aug 2024 08:38:58 +0900
Progresses
15 times
Supporters
17 people
Elapsed time
Tue, 05 Sep 2023 10:00:00 +0900
平素より温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
活動報告です。
今、この瞬間にも零れ落ちている個人の記憶を掬い上げ、近い将来の人々が参照できるように史料を残していきたいという思いで始まった本活動ですが、AIが若干ネックとなっている感が否めません。そこで、初心に立ち返り、ひとまずAIを抜いた史料保存活動に集中することにしました。
現在、北一輝関係でのお話と研究が特に進んでいます…!
■佐渡の郷土文化の保護活動について(北一輝関係の話)
北一輝は佐渡の出身なのですが、その佐渡では昨年、郷土史・文化財保護関係で大きな出来事が2つありました。
佐渡研究者として歴史・民俗などを調査した佐藤利夫さんと佐渡郷土史研究の第一人者である山本修巳さんのご逝去です。
佐藤利夫さんは、膨大な聞き取り調査を下地にした著作を執筆し、地域を丹念に描き、生活者に寄り添って佐渡の民俗史を描きました。新潟日報文化賞(2016年)を受賞しています。佐藤さんらの調査は「佐渡海府の紡績用具・製品」の国重要有形民俗文化財指定にもつながったと評価されています。また、新潟県の文化財保護指導委員として、佐渡の広範な地域の文化財の保護指導活動に務められ、国および県指定文化財の保護に尽力した功績が認められ2010年に新潟県知事表彰を受賞しています。
山本修巳さんは、1976年に父の修之助さんによって創刊された季刊誌『佐渡郷土文化』の制作を親子2代に渡って続けてきました。山本さんもまた新潟日報文化賞(2018年)を受賞しています。最終号となる161号まで47年間に渡り発刊されてきた『佐渡郷土文化』は山本さんの急逝と共にその歴史に幕を下ろしました。市の文化財保護審議会委員や県の文化財保護指導委員などの要職を長年務められ、郷土の文化財保護と普及啓発に対する多大な功績を称えるものとして2010年地域文化功労者文部科学大臣表彰を受賞しています。
佐渡の地域史に多大な貢献をしてきたお二人の訃報は、大きな影響を与えたと言えます。
そうした状況の中で、現在、『佐渡郷土文化』の廃刊に危機感を感じた有志により、雑誌『ikki』創刊の活動が進んでいます(2024年8月に創刊予定)。
『ikki』は北一輝の「一輝」に由来するもので、北の命日である8月19日の創刊を目指しています。
本雑誌は『佐渡郷土文化』の後継誌と意識されており、佐渡の郷土文化に関する記事掲載が予定されています。北一輝研究者である菅原も編集長とご連絡を取り、本雑誌に寄稿するなどご助力する交渉が進んでおります。創刊号に記事が載せられるかはわかりませんが、佐渡での聞き取り・フィールドワーク等の調査成果や、場合によってはその様子自体を記事に書くことが予定されています。
一方で、佐渡に向かう費用は高額であり、その点はかなり負担となっている状況です。
今年の学振では佐渡の北一輝関係の史料調査とフィールドワークの費用を申請しており、採択されれば来年に関してはこちらでの研究遂行における来島の際に併せて本件の調査が行えますが、恥ずかしながら採択されるかは分からない状況です…
本件については7月中旬に関係者各位と相談し、さらに話を詰めていきます。
また追ってご報告いたします。
■北研究について
台湾での研究報告が決定しました!3日間、台湾に滞在します。
初の国際会議での報告となり、緊張しますが頑張ります(報告原稿の仕上げに集中いたします)。
北研究が進んだ成果はこちらの方で発表いたします。
■今後のイベント
最後に、8月29日にアカデミスト3期の最終イベントが予定されています。
こちらについては公式の案内が出次第、ご連絡いたします。
皆様のご厚情に支えられ、研究を続けられることに心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
0 supporters back
(No quantity limit)
0 supporters back
(No quantity limit)
0 supporters back
(No quantity limit)