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Ryuichiro Suzuki

城西大学、Professor

Challenge period

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Mon, 24 Feb 2025 11:01:53 +0900

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Tue, 01 Aug 2023 10:00:00 +0900

分析機器メーカーのセミナー参加しました

 今月は先日参加した、日本電子株式会社(JEOL)が開催するユーザーズミーティングの様子をご報告したいと思います。JEOLは電子顕微鏡の開発から始まった国内メーカーで、現在は電子顕微鏡の他、核磁気共鳴装置(NMR)や質量分析装置(MS)の製造、販売を行っています。とくに、NMR装置を製造・販売している会社は世界でもJEOLのほか、あと1社しかないので私たちユーザーにとって、とても大切な会社です。今回は質量分析装置(MS)のミーティングに参加してきました。

 精油成分などの香り成分は、それらの成分を加熱により気体分子にし、成分を一つずつに分離するガスクロマトグラフという装置で分析することが一般的です。その気体となった分子を検知する検出器にはさまざまなものがありますが、今回のミーティングでは質量分析装置(MS)が紹介されていました。基本的な検出技術は既に確立していますので、そこに真新しさはあまりありませんが、取得したデータをどの様に解析するかは、AI(Artificial Intelligence、人工知能)の登場で毎年進化を続けています。
 精油成分を分析したときに、検出された成分がどのような成分かを確認する(この作業を「同定」と呼びます)ときに、AIが活躍しています。これまでの成分の同定は、分析する人の勘や経験に依るところが大きかったですが、AIの登場により比較的容易に成分を同定することが出来るようになってきています。

 今回のセミナーでとても面白かったのが、体臭の分析です。体調によって身体から放出される香気成分が異なり、その成分を分析することで「がん」の診断をしたり、心の状態を判断するというものでした。実用化にはまだ時間が掛かるようですが、とても面白いなあと思いました。植物も外界からのストレスに応じて、放出する香気成分が異なると言われていますので、ヒトも同じようにストレス応答として、香気成分の放出を行っていても不思議ではありませんね。
 この分野は今後も発展していくと思いますが、発展には新しい分析技術の進歩が欠かせません、新しい技術をどのように使っていくか、どの分野に応用していけるのかを常に模索していくことも大事だなあと改めて感じました。

鈴木 龍一郎 Tue, 17 Dec 2024 08:53:43 +0900
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