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ヒト腸内細菌の定着メカニズムを「腸管モデル」で解明する!

Monthly academist Prize 2nd adopted

Keisuke Nomura

筑波大学、2nd year of master course

Challenge period

2022-11-01 - 2026-03-31

Final progress report

Wed, 17 Apr 2024 14:56:34 +0900

Progresses

21 times

Supporters

9 people

Elapsed time

Tue, 01 Nov 2022 10:00:00 +0900

2023年12月 微生物生態学会

皆様、ご無沙汰しております!
野村佳祐です!

11/28-30の日程で浜松にて開催された日本微生物生態学会(JSME)の参加報告です。

今回の大会は、アジア微生物生態シンポジウム(ASME)と共催となっており、主に日・中・台・韓の研究グループが参加する国際学会の側面もある、ユニークな大会でした。学会の場で英語を使うのが初めてだったため、緊張もありつつ、普段話さない海外の研究者から見て自分の研究のどのような部分をどれだけ評価されるのかを知れる事が楽しみでもありました。

研究発表の形式は口頭発表・ポスター発表のいずれかを選ぶ事ができ、私はポスター発表を選択しました。

「口頭発表」とは、会議室のスクリーンの前に立ち、パソコンを操作しながらpowerpointスライドを動かし、会議室に列席している聴衆へ向かって研究発表を行うものです。今回の持ち時間は15分ほどで、短時間に大勢の研究者に自身の研究成果伝え、アピールする事ができます。大きな学会では特に、論文発表間近で理路整然とした内容が多いです。

「ポスター発表」とは、大きな学会の場合は、大きなアリーナ(コミックマーケットをイメージしてください)の一か所にポスターを掲示し、1時間ほどの持ち時間の中で自分のポスターに来た人々に向かって乱発的に研究発表を行います。長い持ち時間に加え、2日間行うポスター発表は、長時間、より多くの研究者と密な議論ができる可能性が高いです。そのため、今回の私のように、論文化の目途が立っていなくても研究を進展させるためのヒントを得られる可能性が高く、参加するだけで意義があります。

ポスター発表で聴衆を多く集めるために、
・一般性の高いタイトルにして興味を持つ可能性を高める ex.「腸内細菌の定着・バイオフィルム形成の解析」
・整然としたポスターデザイン 
・腸管モデルの外観を示す写真
・実験の方法と原理を視覚的に伝えるイラスト
・顕微鏡画像を多用
・簡潔でわかりやすい英語表現

この甲斐あってか、2日間のポスター発表では、途切れなく色々な方々に来て頂き、ディスカッションする事ができました。名前の公表は控えますが、例えば、飲み会で仲良くなった韓国のYonsei University、Korean University の学生の皆さんにも来て頂きましたし、腸内細菌叢の解析をしているがDNA配列ばかりを見る研究に疲れ始めている人、そして腸内細菌の腸管定着を「可視化」して解析したい、という私と同じ志を持っているグループの方にも高評価を頂きました。

特に「嫌気性環境でしか生育できないような腸内細菌の生育とバイオフィルム形成を継時観察できる点」が凄い、という声が多かったです。この点は特にアピールした部分でした。とある研究者の方からは、「Amazing!ポスター賞に投票しておいたよ!」という声を頂きました。

本大会でも往々にして、「口頭発表」と「ポスター発表」の中から、学会員(学生を除く)が選出した研究に対して贈られる賞がありました。

幸運な事に私は、本大会でポスター賞を受賞する事となりました。
ポスター賞を受賞する事が目的では無く、そんな期待は全くしていなかったので、驚きが大きかったです。
大きな喜びは自分自身には無かったですが、周りの方々が祝ってくれる事の方が嬉しかったです。

受賞した今でも「学会賞」については考える事が多いです。というものにあまり良い感情を持っていない事はわかると思います。それぞれスタートもゴールも違う、異なる研究を比較して、優劣をつける意味はあるのか。そもそも優劣なんてつけられるのか。真に研究の優劣を評価できるのは、それぞれの研究が行き着く先でどれだけの人類を幸せにするのか、未来を見通せる神様だけです。

私は、このポスター賞は「研究に対する奨励(応援)」という意味だと理解することにしました。
私個人や特定の誰かを表彰するものではなく、あくまで学術的な立場から応援したい「研究」に選ばれた、という事だと思います。

ただ一つ、自慢、というか誇りにできる事は、
研究グループの中でそつなく仕事をする「歯車」というだけでなく、
研究を一から考案して駆動する「エンジン」として動き、
一定の研究者から応援の気持ちを頂けるところまで到達できた事です。

過信はいけないですが、自信にはして、
あくまでも私が目標としている「健康寿命が延伸された社会」の実現に向け、
論文を書き、その成果を一般社会へ伝え、社会実装まで持っていくまで、謙虚に頑張っていきたいと思います。

【今後の展望と活動予定】
今後の展望としては、引き続きいくつかの学会に参加したいと思いますが、学会発表は来年6月のASM (アメリカ微生物学会)@アトランタ、あるいは腸内細菌学会まで抑えて、それまでに論文を書ける見込みを立てるために実験に集中したいと思います。その他、academistのイベント等があれば積極的に参加していきたいと思います!

引き続き応援のほど、宜しくお願い致します。

野村佳祐 Wed, 06 Dec 2023 12:05:32 +0900
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