みなさま
いつもご支援ありがとうございます。
京都大学の櫃割です。これは公開報告にしようと思うので、少しだけ自己紹介すると、専門は認知心理学、研究テーマは、俳句鑑賞中の美的な感情です。そろそろ博論書かないとなあと思い始めているところです。
さて、今日は、academist Prizeの第3期募集について書いていきます。
つい先日(6月20日)、募集が開始されたようです。
https://prize.academist-cf.com/
テーマは、「AI × ○○学で未来をつくる」です。この半年間、さらにホットになり続けている話題です。AIの研究と言えば、情報系の研究者の方が思い浮かびますが、ChatGPTをはじめとした生成系AIの登場以降、そんなことは言ってられなくなりました。どの分野においてもAIが絡まないことはないだろうという意味で、「AI × ○○学」というテーマになったのだろうと思います。むしろ、「関係ないかな」と思った方にこそ、「いや、そんなことないんやで、考えないとやで」と語りかけているような気さえします。
人のことばっかり言って自分はどうなんや、という話ですが、ぼくはめちゃくちゃ考えています。というか、AIに研究者の仕事奪われそうやなあと危機感から、いろいろ勉強している途中です。
【過去記事】ChatGPT出現以降、不安が尽きない大学院生がレジェンドたちに質問しまくった
https://academist-cf.com/fanclubs/264/progresses/2685?lang=ja
研究の話で言うと、一昨年くらいに、AIが作った俳句と人間が作った俳句を比べるというような実験をしました。AIが作って、人間が選ぶという行程を踏むと評価が高い俳句が生まれるというような結果でした。
【京都新聞記事】AI創作の俳句、高浜虚子の句より評価高く 京都大学の研究グループ調査
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/911421
こんな感じで、俳句を含めて、AIが作った芸術作品というのは研究題材としては面白いと思います。加えて、考えているのが、分析にAIを使っていくという方向性です。例えば、心理学の世界では、その人の心理状態を推しはかるのに、アンケートというものを取ることが多いです。そして、そのアンケートの多くは、「1点:全く当てはまらない」から「7点:最も当てはまる」までで点数をつけてください、というようなことをします。しかし、人の心はそういう風に得点で測るよりもむしろ、自由記述のテキストで測ろうとする方が自然だと思います。AIが発展するまでは、それを分析するというのが難しかったのですが、今では、自由記述のテキストを何らかのルールで得点化したり、他の指標と比べるということができなくはないです。これをやっていきたいと思います。
いかがだったでしょうか?ぼくは、俳句という言語を扱っているので、ChatGPTのような技術は親和性が高いですが、そうでなくても、分析に使ったり、研究をドライブさせていくのに使ったりとどんな人でも3期生になるポテンシャルはあるのではないかと考えています。
2期の人も3期応募していいみたいなので、やってみようかなあって思っています。
通るかどうかはわかりませんが、楽しみながら、新しい挑戦をして行けたらと思います!
ひつわり
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