前回の続きから
相互協力は、人間社会を支える重要な基盤です。しかし協力は社会的ジレンマという状況にあるため単体では進化しません。
社会的ジレンマとは・・・
(1) それぞれの集団の成員は、協力または非協力のどちらかを選択できる
(2) 各成員にとって、非協力の選択は協力の選択よりも常に大きな利益をもたらす
(3) しかし全員が非協力を選択した時に得られる利益は、全員が協力を選択したとき
今回から数回にわたって、先日公開されました論文についての日本語解説を書こうと思います。
まずは、今までのおさらいから。
相互協力は、人間社会を支える重要な基盤です。しかし協力は社会的ジレンマという状況にあるため単体では進化しません。
社会的ジレンマとは・・・
(1) それぞれの集団の成員は、協力または非協力のどちらかを選択できる
(2) 各成員にとって、非協力の選択は協力の選択
今回も、先日行われたオンラインイベント・アカデミスト学会で私が発表した内容について、寄せられたコメントとそれに対する私の回答を共有したいと思います。(非公開情報です。)
尚、私がアカデミスト学会にて発表したスライドを公開していますので、そちらも併せてぜひご覧ください。下記のURLです。
https://www.slideshare.net/ssusere6c2ff1/ss-232291179?q
今回も、先日行われたオンラインイベント・アカデミスト学会で私が発表した内容について、結果のおさらいとその解釈(考察)について書きます。寄せられたコメントについては次回書きます)
今回検討した仮説は以下の3本です。
ワンショットPDGにおいて
R. Q. 1:
ゲーム相手の選択が可能なとき、相手選択にどのような傾向があるか
R. Q. 2:
自分の経済的立場は協力率に影響を
今回も、先日行われたオンラインイベント・アカデミスト学会で私が発表した内容について書きます。
今回検討する仮説は以下の3本です。
ワンショットPDGにおいて
R. Q. 1:
ゲーム相手の選択が可能なとき、相手選択にどのような傾向があるか
R. Q. 2:
自分の経済的立場は協力率に影響を与えるか
R. Q. 3:
自分の経済的立場と相手選択にどのような変数が影響
今回は、先日行われたオンラインイベント・アカデミスト学会で私が発表した内容について書きます。その後は、そのイベントで寄せられたコメントや質問への返答等の学会参加者でしか閲覧できない内容を私の発表に関するところに限り、お伝えしようと思います。
いままでお伝えしてきた、協力を進化させることができるメカニズムの中には、評判を必要とするものがあります。そうした評判に基づく相互作用は経済的格差を拡大させ
前回までの流れ
1. 理論上単体では進化しない協力行動をモデル化した一つの例「囚人のジレンマ」
2. ジレンマ状況を解決する理論が血縁淘汰理論や直接互恵性や間接互恵性
3. 我々は間接互恵性の下位概念であるアップストリーム互恵性について実験した
4. アップストリーム互恵性は認知バイアス(公正世界信念)によるものであることを示した
さて、前回は私たちがアップストリーム互恵性は認知バ
前回までの流れ
1. 理論上単体では進化しない協力行動をモデル化した一つの例「囚人のジレンマ」
2. ジレンマ状況を解決する理論が血縁淘汰理論や直接互恵性や間接互恵性
3. その下位概念―>ダウンストリーム互恵性とアップストリーム互恵性
4. ダウンストリームは行動を評価して非協力者を排除することで安定を保つ
5. アップストリームは先行研究によると安定しないらしい
6. アップストリー
大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
学会発表・論文投稿・新規研究プロジェクトと・・・・・
いろいろ立て込んでおります。
前回までの流れ
1. 理論上単体では進化しない協力行動をモデル化した一つの例「囚人のジレンマ」
2. ジレンマ状況を解決する理論が血縁淘汰理論や直接互恵性
3. しかし、2は説明範囲が狭い(血縁関係者や特定の他者への協力しか説明できない)
4.
改行が反映されない仕様のようで、読みづらいかもしれません。。。(僕のせいではないですが)\n申し訳ございません。\n謝罪+改行コードが反映されるかのテストです。\nダメもとで・・・