富士山頂の測候所から、大気汚染物質の広がりの謎にせまる!

支援総額
790,000円
達成率
52%
サポーター
75
残り時間
38

プロジェクト内容 コメント 44 進捗報告 2

academistスタッフからの一言

地球規模でおきる大気汚染の実態に迫る

大気汚染はあっという間に地球全体に広がります。その速度は、南北方向であれば数ヶ月、東西方向であればたったの数週間で地球の裏側まで到達するといいます。大気汚染は日本国内だけの問題ではなく、地球全体の問題なのです。早稲田大学の大河内博教授は現在、富士山頂にて大気を採取し、そこに含まれる化学物質の濃度変化を測定することで、東アジアの大気汚染の現状にせまろうとしています。ライフワークとして長年、富士山での大気観測研究を行っている大河内教授の研究に、ぜひご注目ください。

大河内教授が「academist Live」に出演されました。 本ページに掲載しきれなかったくわしい研究内容にとどまらず、丹沢や福島、カンボジアで行う観測調査の内容まで、わかりやすく解説されています。ぜひご覧ください!

担当者

担当者:宮内諭

“よみがえれ富士山測候所”を合言葉に

富士山は、私たち日本人にとって特別な山です。四季折々に変化するその優美な姿は、人々を魅了し続けています。一方で、富士山は重要な気象観測地でもあり、富士山頂の「富士山測候所」では1932年から2004年までのあいだ、継続的な気象観測が行われてきました。



気象衛星の観測精度の向上により気象観測所としての使命は終えたものの、3776mという極地高所にある富士山測候所は、今後も学術研究の拠点として活かすことができるはずです。しかし、すでに気象庁は富士山測候所を2004年から無人化しており、存続の危機に瀕しています。そこで私たちは、富士山測候所を有効活用することを目的として、NPO法人「富士山測候所を活用する会」を設立しました。現在、私たちの研究室では、夏季期間に富士山測候所を借用し、地球規模での大気汚染物質の動きを研究しています。


東アジアにおける大気観測の最適な場所、それが富士山

なぜ、富士山頂で大気を調べるのでしょうか。それは、富士山頂は東アジアの大気の状態を精密に測定できるうってつけの場所だからです。


地球大気の一番下の層である対流圏は、「大気境界層」と「自由対流圏」に分けられます。大気境界層は、工場などから放出された大気汚染物質の影響を強く受ける厚さ2km程度の層で、自由対流圏は、大気境界層の上にある地表からの影響を受けにくい層です。大気汚染物質は主に、この二つの層を通って運ばれますが、自由対流圏では周囲に遮るものがないため風が強く、大気境界層より速く、遠くまで運ばれるという特徴があります。

自由対流圏の大気を調べるには、航空機や気球などを使って直接的に観測を行う方法と、人工衛星を使って宇宙から間接的に調べる方法とがあるのですが、前者には、観測時間が限られたり悪天候時には飛行させられなかったりする弱点が、後者には、観測は常時できるものの計測できる化学成分が限られてしまうという弱点があります。


富士山頂のような高地での観測は、この両者の弱点を補うことができます。実際、マウナロア(ハワイ:3397 m)やユングフラウヨッホ(スイス:3578 m)などでは、継続的に自由対流圏の大気の化学観測が行われていますが、アジアではほぼ行われていません。日本はアジア大陸の東端に位置しており、その中心に富士山がそびえたっています。そのため富士山は、太平洋からアジア大陸に向かう清浄な海洋大気に加え、アジア大陸から太平洋へと運ばれる大気汚染物質も観測することができます。まさに富士山は、東アジアにおける大気観測の最適な場所といえるのです。


自由対流圏における,大気汚染物質のふるまいに迫る

私たちは現在、富士山頂の自由対流圏における化学物質(二酸化硫黄/硫酸塩、硝酸ガス/硝酸塩、水銀などの無機化合物や、多環芳香族炭化水素、界面活性物質などの有機化合物)を採取し、その存在量を調べることで、大気汚染の現状をとらえようとしています。自由対流圏では化学物質の濃度が低いので、国境をこえて広がる大気汚染物質の濃度変化をとらえ、その原因を追及しやすいという利点があります。

雲頂部では、雲粒(雲を構成する水滴や氷結晶)にさまざまな大気汚染物質が濃縮されており、地上よりも強い紫外線を受けるので、多様な化学反応が進行していると考えられています。酸性物質は雲に取り込まれ、酸性雨として生態系に悪影響を与えます。さらに、重金属や有害有機化合物が地上にもたらされれば、健康リスクが増加します。雲の中でどのような化学反応がおき、どのように地上に届けられるかを調べることは、このようなリスクを下げることにつながります。

また、大気汚染はあっという間に地球全体に広がり、ある国で放出された大気汚染物質は、どこか別の国の空気質に影響を及ぼしてしまいます。したがって、自由対流圏で化学物質の濃度が増加した場合、その原因を解明することが重要です。

このような大気観測研究を通じて、最終的には、気候変動リスク、生態系リスク、健康影響リスクを低減させたいと考えています。そのためには、化学物質の大気中濃度を明らかにするともに排出源を特定し、発生源対策を講じることが求められます。まずは、科学的に信頼できるデータを提示することで越境大気汚染の実態を示し、排出国と協力して対策を講じていきたいと考えています。


研究費サポートのお願い

私たちの研究グループでは毎年、食糧などの生活必需品や試料の採取装置など、計500kgにもなる荷物を富士山頂に上げ、7月〜8月にかけて約2ヶ月間観測を行います。今夏(2017年)の環境試料はすでに採取し、冷蔵庫・冷凍庫で保管しています。この試料に含まれる有害な重金属や有機化合物を分析するには試薬を使って処理を行い、高額な分析装置を使用する必要がありますが、試料数が膨大なために分析装置の使用料、必要な試薬・高圧ガスに多大な費用がかかります。また、富士山麓では通年観測を行っており、現在も2週間ごとにPM2.5などの試料を採取しています。現在、これらの環境試料の分析を行うために必要な研究予算150万円が不足しており、すべての研究がストップする瀬戸際に瀕しています。


大気環境の野外観測では、同じ現象は二度と起こりません。継続観測しているからこそ明らかになることが多く、まさに“継続は力なり”です。富士山における大気観測研究を継続できるよう、どうか皆様のご支援をお願い申し上げます。

挑戦者の自己紹介

はじめまして。早稲田大学の大河内博(Hiroshi Okochi)と申します。神奈川大学、東京都立科学技術大学(現首都大学東京)を経て、母校の早稲田大学に赴任して今年で11年を迎えました。富士山での大気観測研究はライフワークとして退職まで続け、30年間のデータを蓄積し、日本および世界における山岳大気観測ネットワークを構築したいと思っています。富士山以外にも、丹沢で大気・土壌・渓流水調査を10年以上行っています。また、東日本大震災をきっかけとして、2012年から福島の里山除染を目的として、放射線調査に通い続けています。今年から福井県大野市における地下水調査、カンボジアにおける大気汚染調査にも取り組み始めました。フィールドが増えるばかりで、今夏はほとんどフィールドに出かけていました。野外調査は大変ですが、新緑や紅葉、野生生物との出会いで心癒され、満天の星空や御来光に心奪われます。富士山頂でぼーっと雲を眺めていると、何時間でも過ごせます。

academistJounalに掲載中のインタビュー

研究計画

以下のスケジュールで研究を進めていきます。

2017年11月 クラウドファンディング挑戦
2017年11月 国際会議ACPM2017
  1. クラウドファンディング挑戦中ですが、これまでに得たデータに加えて、予算上可能な試料数を分析して一部を報告する予定です。
2017年12月 本格的に分析開始
2018年5月 環境化学討論会
2018年6月〜12月 論文執筆

リターンの説明

1,000円(税抜)

注目のリターン:大河内先生撮影の富士山オリジナル写真(電子版)

  1. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  2. 研究報告レポート 

美しい富士山の写真および富士山頂で採取した大気分析の結果を報告書にまとめて、メールにてお届けします。

現在、21人のサポーターが支援しています。

( 数量制限無し )

5,000円(税抜)

注目のリターン:「アースドクター」グッズ

  1. 「アースドクター」グッズ 
  2. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  3. 研究報告レポート 

アースドクター(地球診断士)である大河内教授をモチーフとしたオリジナルタオルおよび、しおり(ブックマーク)をお送りいたします。

現在、25人のサポーターが支援しています。

( 数量制限無し )

10,000円(税抜)

注目のリターン:富士山成果報告会参加チケット

  1. 富士山成果報告会参加チケット 
  2. 「アースドクター」グッズ 
  3. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  4. 研究報告レポート 

5000円のリターンに加え、富士山成果報告会にご招待いたします。3月のいずれかの土曜日に2回、早稲田大学西早稲田キャンパスで開催し、プロジェクトの現状について詳しくお話する予定です!ご都合により当日参加できない方々には、当日の講演資料をメールでお送りします。成果報告会には、支援された方に加えて大学生以下のお子さんも参加いただけます。また、成果報告会に参加された大学生以下の学生・生徒さんには、大気化学分野に関する入門書をプレゼントいたします。

現在、21人のサポーターが支援しています。

( 限定50個 )

30,000円(税抜)

注目のリターン:著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付)

  1. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  2. 富士山成果報告会参加チケット 
  3. 「アースドクター」グッズ 
  4. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  5. 研究報告レポート 

10000円のリターンに加え、雲ができるしくみから大気汚染物質の広がり方まで、越境大気汚染についてくわしく解説した著書『越境大気汚染の物理と化学』(サイン入り)をプレゼントいたします。

現在、1人のサポーターが支援しています。

( 限定15個 )

50,000円(税抜)

注目のリターン:論文謝辞にお名前掲載

  1. 論文謝辞にお名前掲載 
  2. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  3. 富士山成果報告会参加チケット 
  4. 「アースドクター」グッズ 
  5. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  6. 研究報告レポート 

30000円のリターンに加え、論文の謝辞に皆さんのお名前を記載いたします。今夏採取したサンプルの分析結果をもとに、2018年度中の投稿を目指していきます!

現在、6人のサポーターが支援しています。

( 限定10個 )

100,000円(税抜)

注目のリターン:富士山麓ツアー

  1. 富士山麓ツアー 
  2. 論文謝辞にお名前掲載 
  3. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  4. 富士山成果報告会参加チケット 
  5. 「アースドクター」グッズ 
  6. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  7. 研究報告レポート 

50000円のリターンに加え、大河内教授の解説とともに富士山麓をご案内するツアーにご招待いたします。奮ってご応募ください!参加が難しい場合は、大河内教授の研究室の見学ツアーにご招待いたします。

現在、1人のサポーターが支援しています。

( 限定5個 )

サポーターからの応援メッセージ 44 件中 1-10 件を表示


古代守

古代守さん

富士山によく登る繋がりで応援します。
頑張ってください。

2017-12-15 01:06:30

古代守さん

富士山によく登られるのですね.ご理解とご支援を誠にありがとうございます!
今後とも応援を何ぞとよろしくお願い申し上げます.

大河内

Shintaro  Yokoyama

Shintaro Yokoyamaさん

三浦研M1横山です。
来年もよろしくお願いいたします!

2017-12-13 18:22:11

横山さん

ご支援,ありがとうございます!
来年も一緒に観測しましょう!!

大河内

Fumiko OHBA

Fumiko OHBAさん

研究成果を楽しみにしています。

2017-12-12 22:21:08

Fumiko OHBAさん

ご支援いただきまして,誠にありがとうございます.
頑張ります.

大河内

nakayama

nakayamaさん

大河内先生

お世話になっております。原子力機構の中山です。
目標額に対し微々たるものですが、協力させて頂きました。
よろしくお願いいたします。

2017-12-10 17:21:00

中山さん

ご支援をありがとうございます!お気持ちがとても嬉しいです.
なんとか目標額を達成し,研究を継続させていきたいと思います.

今後ともよろしくお願い申し上げます.

大河内

Shuji  Yamamoto

Shuji Yamamotoさん

微力ながらご支援させて頂きます。

とても大変、そしてとても重要な研究だと思います。
是非その成果を世界に発信し続けてください。

2017-12-10 16:05:03

Shuji Yamamotoさん

ご支援をいただき,誠にありがとうございます!

これからも引き続き,頑張って研究を続けます.

応援をよろしくお願いします!

大河内

takaishi

takaishiさん

微力ながら応援させて頂きます。
大変な調査だと思いますが頑張ってください。

2017-12-08 23:31:30

takaishiさん

ご支援に心から御礼を申し上げます.
頑張ります!

大河内

相馬天文館

相馬天文館さん

応援しています。頑張ってください!

2017-12-08 23:26:06

相馬天文館さん

ご支援をありがとうございます!
頑張ります!!

大河内

yamakawa yukiko

yamakawa yukikoさん

大河内先生、頑張ってください!研究成果のお話が聞けるのを楽し
みにしています!

2017-12-08 15:57:12

Yamakawa yukiko先生

ご支援いただきまして,誠にありがとうございます.
お会いできるのを楽しみにしております!

大河内

Satoshi Hayashida

Satoshi Hayashidaさん

頑張って下さい!
微力ながら応援させていただきます。

2017-12-07 13:28:35

Satoshi Hayashidaさん

ご支援ありがとうございました!
とても嬉しいです.頑張ります!

またお会いしましょう.

大河内

Daisuke Tahara

Daisuke Taharaさん

すいません、遅くなりました!応援しています!

2017-12-06 22:48:11

Daisuke Taharaさん

ご支援ありがとうございます.他の卒業生諸君も続いてくれるとよいのですが....

頑張ります!

大河内

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プロジェクトが成功した場合、研究の進捗を報告します。







このプロジェクトは、
2018年01月26日 19時00分までに目標金額 1,500,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。

お支払について

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1,000円(税抜)
  1. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  2. 研究報告レポート 

21人が支援しています。
( 数量制限無し )

5,000円(税抜)
  1. 「アースドクター」グッズ 
  2. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  3. 研究報告レポート 

25人が支援しています。
( 数量制限無し )

10,000円(税抜)
  1. 富士山成果報告会参加チケット 
  2. 「アースドクター」グッズ 
  3. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  4. 研究報告レポート 

21人が支援しています。
( 限定50個 )

30,000円(税抜)
  1. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  2. 富士山成果報告会参加チケット 
  3. 「アースドクター」グッズ 
  4. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  5. 研究報告レポート 

1人が支援しています。
( 限定15個 )

50,000円(税抜)
  1. 論文謝辞にお名前掲載 
  2. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  3. 富士山成果報告会参加チケット 
  4. 「アースドクター」グッズ 
  5. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  6. 研究報告レポート 

6人が支援しています。
( 限定10個 )

100,000円(税抜)
  1. 富士山麓ツアー 
  2. 論文謝辞にお名前掲載 
  3. 著書『越境大気汚染の物理と化学』贈呈(サイン付) 
  4. 富士山成果報告会参加チケット 
  5. 「アースドクター」グッズ 
  6. 富士山オリジナル写真(電子版) 
  7. 研究報告レポート 

1人が支援しています。
( 限定5個 )