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ビッグデータで健康は改善できるのか?

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SUCCESS
原健太
東京農業大学、博士後期課程
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Comment from academist staff
ウェアラブルセンサーでケニアの食生活改善に挑戦!

academist編集部

近年急速に発展しているケニアでは生活習慣病が急増しています。しかし、ケニアでは生活習慣病に対する意識がまだ低く、健康改善に必要な調査が不十分な状態です。アフリカにおける健康問題改善に取り組む原健太さんは、ウェアラブルセンサーを活用した健康調査をケニア農村部で行います。24時間トラッキングできるウェアラブルセンサーで現地の健康状態を改善できるのでしょうか。将来的に健康分野へのビッグデータ活用も目指す原さんの取り組みに、ぜひご注目ください。

ケニアで深刻化する生活習慣病

現在、日本を含む先進国では生活習慣病が問題になっていますが、このことはアフリカの開発途上国でも当てはまるということを、みなさんはご存知でしょうか。たとえば、急速な経済成長が進むケニアでは、この10年間で感染症よりも生活習慣病による死亡率が大きく増えています。Institute for Health Metrics and Evaluationの報告によると、ケニアにおける2006年の死亡原因は感染症によるものがほとんどでしたが、2015年の調査では虚血性疾患や脳血管疾患の割合が20~30%増えており、現在深刻な問題になっています。

 この問題はケニアに限った話ではなく、今後経済発展が進めば、ほかの開発途上国でもケニアと同じ状態が起きると予想されています。そのため、現在ケニアが抱えている生活習慣病の問題を調査し、その対策を考えることは他の開発途上国にとっても非常に重要なことなのです。

なぜケニアで生活習慣病が増えているのか?

そもそもなぜ、ケニアで生活習慣病が増えているのでしょうか。それは、生活習慣病に対する国民の意識が先進国と比べてあまり高くないことが、理由のひとつとして考えられます。現地の人々は感染症に対しては意識していても、生活習慣病の原因や対策については知る機会がほとんどありません。そのため、普段の食生活についてもあまり意識されることがなく、栄養的にバランスの取れた食事を取っているとはいえません。

 生活習慣病は日々の食事と運動が大きく関係していますが、現地の人々の健康を改善するために必要な調査がこれまで行われてきませんでした。特に、人口の大部分を占める農村部では、現地の人たちがどのような物を食べ、どのような生活を送っているのかなどの情報が不足しています。

ウェアラブルセンサーを使って現地の人々の運動量を調査

通常こうした調査ではインタビュー形式で現地の人々に1日の活動内容や睡眠時間などを質問して回りますが、この方法で得られるデータは限られており、毎日正確に記録していくのも簡単ではありません。そこで私は、24時間追跡調査できるウェアラブルセンサーを使って現地の方々の活動量を調査したいと考えています。現地の成人男女を対象に腕時計型のウェアラブルセンサーをつけて普段通りの生活を送ってもらい、心拍や睡眠時間、歩数、消費カロリーなどを計測します。さらにインタビュー形式で現地の人々の食事内容やその栄養素なども同時に調査する予定です。これにより従来のアナログな方法では分からなかったデータの計測・分析の効率化が期待できます。最終的にはこの調査で蓄積したデータをもとに現地の人々の活動量と食生活を明確にすることで、現地の人々に対し適切な健康指導ができると考えています。

Why we need your support

今回の調査は、国際熱帯農業研究グループの1つである国際生物多様性センターと共同で実施します。しかし、体力科学系の研究所ではないため、調査に必要となる30台のウェアラブルセンサー(1台3万円程度)や充電器などの機材を自費で用意しなければなりません。そこで今回、機材の購入費用をみなさんにご支援いただきたいと思い、クラウドファンディングにチャレンジすることにしました。ウェアラブルデバイスを活用した健康調査はまだ一般的ではありませんが、健康状態に関するビッグデータを活用することで、将来的には皆さまの健康改善支援を目指して、研究を進めていきたいと考えています。ぜひ、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

Profile

原健太

はじめまして。原健太(HARA KENTA)と申します。私は、東京農業大学にて修士号(ヤムイモ摂取が筋機能の低下に及ぼす影響)を取得しました。その後、青年海外協力隊員の野菜栽培隊員として、サモア独立国に赴任しました。そこでは、サモアの肥満問題改善のため看護師とともに、病院を通じて農業指導とヘルスプロモーションを実施し、世界一の肥満国で、栄養と運動の重要性を肌で感じました。その後は、R大学にてリサーチ・アドミニストレータとして、大学技術の事業化を目指す仕事に従事しました。

私の短な人生で感じたことは、開発途上国ではまだまだ農業が身近であることです。食べること・身体を動かすことは、健康増進に最も大事なことだと感じました。また「研究を研究で終わらせない」という視点も重要だと強く感じました。私は農業を通じた健康問題改善を目指す「国際農業健康開発学」を創生したいと考えています。最近、農業にはもちろん食物生産の活動ですが、身体の健康以外にも心を癒す効果も明らかになっています。私は、開発途上国における健康問題の改善を農業という視点から見つめるひとりになりたいと考えています。

Project timeline

Date Plans
2018年4月 クラウドファンディング開始
  • 5月にはケニアで現地調査を行う予定です。
2018年6月 プロジェクトのキックオフミーティング
2018年7月 日本にて予備実験
2018年8月 アフリカ赴任:現地調査開始
  • 9月以降はアフリカで調査を行います。
2018年12月 論文執筆(〜2019年3月)

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オリジナルTシャツを郵送いたします。ケニアの美しい夕日がプリントされたデザインです。

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今回ケニアの農村部で実施した調査内容と、その結果をご報告いたします。参加者の方には調査に使用したウェアラブルセンサーを実際に付けていただく機会も設ける予定です。また、facebook上でオンラインサロンも企画しています。ご興味のある方は是非ご参加ください。

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調査に使用したウェアラブルセンサーを1週間付けていただきます。後日、センサーをご返送いただいた後で、センサーで得られた運動量や心拍などのデータを分析したレポートを個人ごとにお送りします。レポートにはケニア農村部の方のデータと比較した結果も含めて、体験した方が楽しめる内容にしたいと思います。

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