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顧客エンゲージメントの本質を解明し、企業の持続的成長課題に貢献したい!

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片桐 英毅
Aoyama Gakuin University、特別研究員
Pledged: 406,000 JPY
Target Amount: 1,000,000 JPY
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Profile

片桐 英毅

実務と学術の両輪でマーケティング課題に挑むスペシャリスト
美術大学卒業後、広告代理店でSP企画を経験。その後、トランスコスモス、デジタルガレージなど大手Web企業にて、Web戦略策定やPMを経験。その後、ITベンチャーの事業部長として、SFA/MA導入、BPRコンサルサービスを立上げ、事業拡大を牽引。現在、アクセンチュアのシニアマネージャ。DX戦略立案・実行支援など、大手企業のDXプロジェクトでPM・PLを担当。

2008年より、立教大学、筑波大学でマーケティング研究に取組み、3つの経営学修士号を取得。2024年3月、青山学院大学にて博士(経営管理)を取得。現在、同大学の特別研究員。

あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?

本研究で解決を目指す社会課題は「顧客エンゲージメントを効率的に活用することで、企業の持続的成長を実現すること」です。

顧客エンゲージメントは、企業に対する顧客の購買を超えた行動 ー繰返し購買、他者へ推奨、SNSへ投稿、改善提案などを創出し、その結果、収益向上、新製品開発など企業活動にポジティブな影響を与え、企業の持続的成長に寄与するという特徴を持つ概念です。このような特徴を持つ概念であるため、マーケティング研究者やCRMに携わる実務家から注目をされています。

しかしながら、顧客エンゲージメントの定義や形成メカニズムは、研究者・実務家、各々の立場で解釈が異なり、顧客エンゲージメントを高める方法も不明瞭な状況です。その結果、実務の現場では、顧客エンゲージメントを高めることで得られたであろう、多くの機会を逸失しています。

そこで私は本研究を通して、実務家が顧客エンゲージメントの本質を理解し、顧客エンゲージメントを高める戦略策定に活用できる、理論的枠組を提供します。そして、「顧客エンゲージメントを効率的に活用することで、企業の持続的成長につなげる社会」の実現を目指します。

どのようなアプローチで実現しようとしていますか?

本研究は以下の3つのステップで推進しています。

まず先行研究レビューを踏まえ、顧客エンゲージメントは特定の客体・状況に対する、主体のポジティブな心理・行動状態であると解明しました。さらに、認知・行動・感情の多次元構造概念であり、認知が先行要因の影響を受けることで、感情・行動の変化が起こり、結果要因を生じる仮説モデル(図2.1)を提示し、査読論文として採択されました。

次に、コンサルサービス利用経験者へ調査票にてデータを収集し、先述した仮説モデルを用いた統計解析によって、顧客エンゲージメント形成メカニズムを検証。その結果、価値共創が顧客エンゲージメント形成に正の影響を与え、取引状況により影響の程度が異なることを解明し(図2.2)、青山学院大学の博士論文として合格しました。

今後は、本研究の成果を学術書として出版し、本研究で得た示唆を研究者・実務家へ共有し、研究や実務での活用を促進します。また、私自身の実務でも本研究の成果を活用し、その有用性を訴求していきます。さらに、学会やイベントの講演にて、本研究の成果や書籍の認知を拡大し、本研究の成果を活用した企業の持続的成長の実現を目指します。

今回のプロジェクトで行う研究テーマはなんですか?

顧客エンゲージメントの研究結果を学術書として出版
本プロジェクトでは、上記のアプローチで説明した博士論文を再編集し、学術書として出版することです。
私の博士論文は、全8章で構成され、約17万文字で執筆をされています。これを、そのままの状態で、研究者・実務家に向けた学術書として出版するには、以下のような課題があります。


  • 本研究では、演繹的に、顧客エンゲージメントと価値共創について、定義と仮説モデルを導出している。そのため、書籍として見た場合、先行研究レビューパートの文章量に偏りがある

  • 研究者から見た場合、研究方法論など教科書的な内容を含んでいる

  • 研究対象のコンサルティング・サービスに関する説明は、2020年前後の情報が多く、現時点で見ると若干の情報の古さを感じる

  • 実務家が本書をリファレンス的に活用することを踏まえると、学術的な用語を説明する用語集を付記する必要がある


研究者・実務家、どちらの観点からでも読みやすくなるよう、上記の課題へ対応する編集を施し、学術書として完成し、出版したいと考えています。

Why we need your support

皆様から頂くご支援金は、学術書の出版費用に充てさせていただきます。なぜクラウドファンディングで出版を目指すのか?その理由をご説明いたします。

学術書の出版手段として、まず「研究助成金」が挙げられます。しかし、助成金は主催団体の方針に沿った研究が求められるため、書籍の内容に一定の制限が生じます。一方、クラウドファンディングは、研究者の意思を反映した研究に対し、共感をしていただいた方々から資金を調達するため、自由度の高い内容で出版することが可能です。

次に、「自費出版」という選択肢もあります。自費出版は、筆者が自らの資金で出版するため、内容の自由度が極めて高い方法です。しかし、書籍の認知は近親者中心となり、研究成果の共有が限定的になります。一方、クラウドファンディングでは、支援者を通じて、その先にいる関係者へと研究成果の共有を広げることが期待できます。

本プロジェクトで出版する学術書は、顧客エンゲージメントに関わる研究者や実務家だけでなく、それ以外の方々が、書店でこの書籍を手に取り、新たに顧客エンゲージメントに関心を持ち始める、そのようなきっかけとなる書籍になることを目指しています。

ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

Recommender's comment

黒岩 健一郎
青山学院大学 大学院 国際マネジメント研究科 教授

「顧客エンゲージメント(CE)」は、クチコミの影響力が強くなった現代、マーケティングの注目概念です。BtoCだけでなくBtoB企業でも、CEを獲得するための取り組みが行われています。
しかし、そもそもCEとは何か?どのようにCEを高めればいいのか?について、あまり解明されていません。片桐さんの研究は、それらを明らかにしたものです。是非、書籍という形で社会に還元してほしいと思います。

小谷 恵子
東海大学 観光学部観光学科 准教授

片桐さんは、3つの経営学修士号を取得した後、博士課程で顧客エンゲージメント(CE)の研究に取り組んできました。その真摯な姿勢と情熱は、他に類を見ません。ビジネスの世界でCEがますます重要視される中、その構造や影響を深く理解し、議論している人はどれほどいるでしょうか。片桐さんの研究が書籍化されることで、CEの本質を改めて理解する貴重な機会となることと思います。皆様からのご支援を心よりお願い申し上げます。

平井 孝志
筑波大学 大学院ビジネスサイエンス系 国際経営プロフェッショナル専攻 教授

片桐さんは、筑波大学でMBAを取得した際に私のゼミに所属していました。当時から分析力が高く、マーケティングのテーマで修士論文を仕上げています。
今回の顧客エンゲージメントの博士論文も、彼自身の仕事でもあるコンサルティング業界を取り上げ、非常に興味深い分析を行っていると思います。書籍化されて多くの方の目に触れることを祈念しています。

Project timeline

Date Plans
2024年9月~10月末 クラウドファンディングにて支援募集
2024年11月 書籍の編集方針を企画
2024年12月~2025年1月末 編集
2025年2月~3月末 校正
2025年4月 印刷・製本
2025年5月 書店にて販売、リターンとして書籍発送

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You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
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Featured : 本プロジェクトで出版する学術書+書籍のオンライン解説動画の閲覧権

本プロジェクトで出版する学術書を進呈します。さらに、本学術書について、各章の概要と注目して欲しい点や、研究・編集の裏話等を動画で解説します。

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1.学術または実務観点で講演をアレンジ可能
2.前半1時間を講演、後半1時間をQA
3.ご指定会場(東京、埼玉、千葉、神奈川)、オンライン、いずれかで対応します
 会場への訪問は、実費交通費ご請求します
4.参加者は30名迄
5.本プロジェクトで出版する学術書5冊を進呈します
 ※「あとがきにお名前掲載」は代表者の方1名分の掲載となります

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Featured : 価値共創を体験 デザイン・シンキング3時間ワークショップ

1.新サービス開発をテーマにデザイン・シンキングのワークショップ
2.説明、グループワーク、発表を3時間で実施
3.ご指定会場(東京、埼玉、千葉、神奈川)で対応します
 会場への訪問は、実費交通費ご請求します
4.参加者は10名迄
5.本プロジェクトで出版する学術書5冊を進呈します
 ※「あとがきにお名前掲載」は代表者の方1名分の掲載となります

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価値共創を体験 デザイン・シンキング3時間ワークショップ / 本プロジェクトで出版する学術書+書籍のオンライン解説動画の閲覧権 / 本プロジェクトで出版する学術書のあとがきにお名前掲載

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価値共創を体験 デザイン・シンキング3時間ワークショップ May, 2025
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本プロジェクトで出版する学術書のあとがきにお名前掲載 May, 2025
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