本日、皆さまのご支援により無事に目標を達成することができました!
これほど早く目標金額に達成するとは想像もできませんでした。多くの方から支えて頂いていることを実感し、皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。
ここがスタート地点ですので、これからはより一層気を引き締めて頑張ります。
引き続き応援して頂けますと幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
私は日本周辺の海鳥の分布を明らかにし、保全活動につなげたいと考えています。
海鳥は生涯のほとんどを洋上で過ごす鳥類で、一般の方の目に触れる機会は多くはありません。しかし、実は多くの海鳥が繁殖地や海域で人間活動の影響を受けて絶滅の危機に瀕しており、絶滅危惧種としてレッドリストに選定されている種も多く存在しています。この状況に対し、海外では繁殖地での研究や保全活動が行われ、希少種についてもバイオロギング技術を用いた洋上での分布情報の解明が進められています。もちろん日本においても、繁殖地での研究や保全活動が行われているほか、海鳥の重要生息地(マリーンIBA)を選定し、海鳥をはじめとした海洋環境保全の機運が高まっています。しかしながら、繁殖地以外の洋上における海鳥の分布情報は少なく、特に希少種の分布情報はほとんど調べられていないのが現状です。
海鳥を保全するためには、繁殖地と洋上の分布地の両方を保全する必要がありますが、現在は日本の希少種に関する洋上の分布情報が少なく、私は危機感を抱いています。そこで、希少種の分布情報を明らかにし、重要な外洋域の保全に寄与することを目的に研究を行っています。
とても地道で地味な方法ですが、「観察」を軸に海鳥の分布を明らかにしていきます。
生物の分布を明らかにする方法は、観察に始まり、近年ではバイオロギングや環境DNAを使う研究もあります。そのなかで私が観察にこだわる理由は2つあります。
ひとつめは、分布だけでなく形態や生態に関する情報が得られるためです。海鳥にはその種を識別するための特徴や個体差などの形態的な情報、どのような種類がどのように関わりながら、どのような行動をしているのかという生態の情報があまり知られていない種類が多くいます。たとえば、私はヒメクロウミツバメという小型の海鳥の分布を調べていたところ、京都府の日本海で採餌海域を発見しました。多くの個体を観察できたことで、この種の形態には知られている以上に個体差があることや、飛び方が類似種との識別に役立つことが分かりました。また、単独で活動すると思われていましたが、時に200羽以上の群れになることも分かりました。
2つめは、地域に根差した活動ができると考えているためです。特定の地域で観察を行い、どのような海鳥がいるのかを調べることで、その地域の方々に海鳥に対して興味を持ってもらい、保全を進めていくきっかけになれると考えています。
海鳥の分布情報を明らかにするだけでなく、保全上重要となる採餌行動がみられる海域はどこなのか、種を識別するにはどのような形態的特徴に着目すればよいのか、といった点についても明らかにしていきます。
今回は小笠原諸島を舞台とし、主にオガサワラヒメミズナギドリの分布解明に取り組みます。
オガサワラヒメミズナギドリは2011年に新種記載されたミズナギドリの一種で、世界で小笠原諸島東島でのみ繁殖が確認されています。個体数は250個体未満と推定されており、絶滅が非常に心配されている希少な種です。本種は東京―小笠原諸島父島間の定期航路上での観察例はあるものの、それらは年間で数回ほどしかなく、観察すること自体が非常に困難な種であるといえます。さらに、定期航路上以外の場所で観察された例はほぼなく、洋上でどのような分布をしているのかは明らかになっていません。
そこで私は、繁殖期および非繁殖期の本種の小笠原諸島周辺での分布を明らかにするため、冬季(繁殖期)と夏季(非繁殖期)に船で東島と聟島列島沖へ行き、本種の探索を行います。本種の分布や形態的特徴、生態を明らかにするためには、できるだけ多くの個体を観察する必要があります。そこで、本種の過去の観察事例や海底地形に着目し、本種が観察できる可能性がより高い地点を複数選出して調査を実施し、より多くの個体を観察することを目指します。
海鳥と呼ばれる種類の鳥たちは、まだまだ存在自体知られていないようなマニアックな鳥といえるかもしれません。しかし、私たちの知らない鳥たちが、私たちの知らないところで、私たち人間の活動によって絶滅の危機に瀕しているという事実があります。私は、自らの研究を通じて、皆さんと海鳥の魅力を共有し、海鳥の保全に少しでも役立ちたいと強く願っています。今回のチャレンジが、私の研究だけでなく、まずは皆さんに海鳥を知っていただける機会になれば幸いです。
今回のチャレンジに留まらず、今後もさまざまな場所で、経年的に海鳥の生息状況を調べていきます。これらの研究は、日頃から共に船に乗り調査に協力してくれる知人の協力のほか、海鳥の情報交換をしている海外の研究者やバードウォッチャーのサポートをもとに、継続的に続けていきます。研究の成果は、自身のホームページやSNS等で発信していくほか、データを蓄積し、論文発表や図鑑制作も目指します。
ご支援いただいた資金は、小笠原諸島までの旅費や現地での滞在費、船のチャーター費用などに当てさせていただきます。多くの方に研究を知っていただき、ご支援いただくことは、私自身の活動の大きな支えとなることはもちろん、海鳥の保全の輪を広げることにもつなげられると信じています。ご支援のほど、なにとぞよろしくお願い致します。
挑戦者は洋上でオガサワラヒメミズナギドリを世界一観察してきた人物です。また、世界各地の希少海鳥の洋上調査に参加し、世界屈指の海鳥の調査技術を身に着けています。一方、本種の洋上生態の情報はまだ断片的で、保全を妨げています。今回、退職をしてまでこの課題に臨む挑戦者の情熱・経験・技術があれば、本種の洋上分布に関する新知見が次々に明らかになることでしょう。皆さんも挑戦者への支援を通して、本種の生態解明に貢献してみませんか?
ミズナギドリ目または管鼻目は、主に海洋島のような遠隔地で繁殖する外洋性の種から成る一つの分類群です。そのため、多くの種は生息地に近付くことができず、情報がほとんど知られていません。さらに、乱獲や海洋汚染、気候変動などが、絶滅の危機に瀕している管鼻目の種に過度なプレッシャーを与えているという調査結果があります。日本の領海には、オガサワラヒメミズナギドリなどの絶滅危惧種が多数生息しています。彼らの未来を守り適切な保護策を提案するためには、海での生活についてもっと知る必要があります。その重要な方法の一つが、保全単位としての種とその分布を明らかにするための海上調査です。田野井さんが計画している調査は、そのために非常に重要です。
私は鳥類学者です。私は仲間と共にオガサワラヒメミズナギドリが小笠原にいることを発見し、研究してきました。しかし、この鳥はいつ絶滅してもおかしくないほど数が少なく、生態も分布も謎だらけです。田野井さんは職業研究者ではありませんが、丁寧かつ情熱的に海鳥を観察し貴重な学術記録を多く残してきました。希少なこの鳥の情報も蓄積し、謎の解明に貢献してくれています。この研究が進めば保全に不可欠な基礎情報が得られます。彼らを守るため、ぜひご協力ください!
時期 | 計画 |
---|---|
2023年2月 | 小笠原諸島周辺で調査 |
2023年8月 | 小笠原諸島周辺で調査 |
2024年2月 | 小笠原諸島周辺で調査 |
2024年8月 | 成果発表会 |
メールでお礼のメッセージをお送りします。
お礼メッセージ
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
34人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
academist Journalに寄稿する研究報告レポートにお名前を掲載します。
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
37人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトに関するオンラインサイエンスカフェにご招待します。
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
オンラインサイエンスカフェ | 2023年12月 |
36人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
科学イラストレーターであり海鳥ハンドブックの著者としても知られる箕輪義隆さん書下ろしイラストを使用したTシャツをお送りします。小笠原の東島を背景に、今回の研究対象種であるオガサワラヒメミズナギドリを描いていただきます。(画像は使用予定のラフです。)
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
オンラインサイエンスカフェ | 2023年12月 |
オガサワラヒメミズナギドリTシャツ | 2023年01月 |
26人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
現地で撮影した調査の様子や観察した海鳥などの動画を限定で公開いたします。
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
オンラインサイエンスカフェ | 2023年12月 |
オガサワラヒメミズナギドリTシャツ | 2023年01月 |
現地調査の様子の動画限定公開 | 2023年12月 |
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
冬の仙台湾での海鳥(ウミスズメ類)調査へ1回ご案内いたします。約7時間(7:00~14:00頃)の乗船です。なお、日程は個別にご連絡致しますが、天候や海況によっては延期になる可能性があります。(現地までの交通費や宿泊費はご負担ください。また、保険はご自身で加入してください。)
ご参加が難しい場合は、オンラインで個別ディスカッションいたします。
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開 / 仙台湾での海鳥調査参加(日帰り乗船)またはオンライン個別ディスカッション
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
オンラインサイエンスカフェ | 2023年12月 |
オガサワラヒメミズナギドリTシャツ | 2023年01月 |
現地調査の様子の動画限定公開 | 2023年12月 |
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
小笠原での海鳥(オガサワラヒメミズナギドリなど)調査へ1回ご案内いたします。夏もしくは冬調査を選択して頂きます。夏は船中で3泊4日、冬は日帰り4日間の乗船です。長時間の調査となるため、健康で体力に自信のある方に限らせて頂きます。なお、日程は個別にご連絡致しますが、天候や海況によっては延期になる可能性があります。(現地までの交通費や宿泊費はご負担ください。また、保険はご自身で加入してください。)
ご参加が難しい場合は、オンラインで出張講演会をいたします。
お礼メッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / オガサワラヒメミズナギドリTシャツ / 現地調査の様子の動画限定公開 / 仙台湾での海鳥調査参加(日帰り乗船)またはオンライン個別ディスカッション / 小笠原での海鳥調査参加(4日間乗船)またはオンライン出張講演会
リターン | 実施予定日 |
---|---|
お礼メッセージ | 2022年12月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2023年11月 |
オンラインサイエンスカフェ | 2023年12月 |
オガサワラヒメミズナギドリTシャツ | 2023年01月 |
現地調査の様子の動画限定公開 | 2023年12月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
お礼メッセージ
34
人
が支援しています。
(数量制限なし)
研究報告レポートにお名前掲載 他
37
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オンラインサイエンスカフェ 他
36
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オガサワラヒメミズナギドリTシャツ 他
26
人
が支援しています。
(数量制限なし)
現地調査の様子の動画限定公開 他
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
仙台湾での海鳥調査参加(日帰り乗船)またはオンライン個別ディスカッション 他
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
小笠原での海鳥調査参加(4日間乗船)またはオンライン出張講演会 他
0
人
が支援しています。
(数量制限なし)