8月18日17時をもって、クラファン募集期間終了となりました。
暫定ではございますが、(確定は、システム上8月28日)
サポーター 144人 支援額 1417000円 達成率 110% です。
たくさんの方にご支援いただきました。
この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
今回のクラファンチャレンジで、研究以外の多くのことを
経験させていただきました。
きっと、今後の研究成果アピールにつながると確信しております。
今後、サポーターの皆様に、お礼メールで御連絡いたします。
膨大なレスポンス作業になりますので、
気長にお待ちくださるようお願いします。
「がんは薬で治せる世界」の実現に向けて、がんばっていきます。
どうぞ、末永く見守っていただけると幸いです。
現在、全世界のおよそ半分の人が、生涯のうちにがんになるといわれています。がんは、うまくつきあいながら、克服をめざす病気と考えられています。しかしながら、治療が難しい方、再発・転移などで命を落とす方がいるのも現実です。
私は、医者ではなくごく平凡な創薬化学者(メディシナルケミスト)です。実際に、手術でがんを切り取ったりしませんし、薬を処方するわけではありません。では、がんに対して、なにができるのでしょうか?
それは、「抗がん剤をつくること」です。
がん細胞のみをターゲットにする「分子標的治療薬」に分類される抗がん剤は、正常細胞には作用しないため、副作用が少なく、患者さんにやさしいといわれています。今回のプロジェクトにおいて、化合物のかたちをデザインして、がん細胞のみに効果のある化合物をつくりだすことができれば、私たちは、がんと闘うことができます。
まだまだ先はかなり長いですが、私は「がんは薬でかならず治せる病気」といわれる世界を実現したいです。
私たちは、さまざまな形をした化合物とがんにかかわりのある分子をまぜあわせ、どのように変化するかを調べながら、効果の強い化合物を探索しています。化合物は、分子の表面の「くぼみ」に入りこむことで、分子のはたらきが発揮できないようにします。したがって、キッチリとはまる化合物は、作用効果が大きくなります。私は、化学の力で分子にジャストフィットする化合物にアプローチしています。
今回のターゲット分子は、がん細胞のDNAを修復する分子である「Rad52」です。通常、がん細胞のDNAは、なんらかの処置によりDNA損傷をうけて死滅していきます。Rad52は、その損傷を元通りに直すことができ、その結果、がん細胞は生きながらえ再び増えていきます。特にRad52は、一部の乳がん・子宮がんなどにおいて、優先的にはたらいているとされています。このRad52のはたらきを選択的に抑えることが可能な化合物をつくり出すことができれば、新しいタイプの抗がん剤の開発につながると考えています。
今回の研究テーマは、Rad52を強力に阻害する化合物をつくり出すことです。
現在私たちは、ファルマバレーセンター所有の多様性のある12万種類の化合物を使って、それぞれのRad52を抑える効果を検証しています。弱い効果 (マイクロモルレベル)のある「ヒット化合物」がいくつか見つかっていますが、まだまだ抗がん剤として開発できるほどの効果がありません。そのために、私はヒット化合物に似ている形をした化合物(類縁体)を化学合成しています。また、類縁体の測定結果をもとに、化合物のどこの部分が重要で、どこの部分をどのように変えれば、くぼみにはまり込み、効果が強くなるかを明らかにしようとしています。
私たちが開発した測定方法では、Rad52がはたらくとDNAが修復されてGFP (Green Fluorescent Protein)が作られ緑色に光りますが、化合物に効果があればGFPはつくり出されず、光りません。私はこの手法を用いて化合物の効果を評価し、化学合成を駆使して効果の強い新たな化合物をつくり出していきます。そして最終的には、ナノモルレベルの効果がある化合物を目指します。
薬をつくる研究の難しさを身にしみるほど痛感しています。幾度となく挫折をくり返していますが、めげずに化学合成を続けています。このクラウドファンディングを通して、同じような考えをもった研究者だけでなく、新しい抗がん剤をつくるという途方もない目標を応援してくださる一般サポーターの方のお力を広く集めたいと思っています。みなさんのエールが、研究を続けるうえで大きな支えになります。
現状、限られた研究費でほそぼそと研究をしています。しかしながら、多くの化合物を測定すればするほど、よい化合物が見つかる確率が上がります。宝くじと同じで、トライしなければあたりは出てきません。サポートしていただく支援金で、可能な限り多くの化合物を化学合成し、効果を評価したいと考えてています。実施するには、化合物にかかる費用(原料、試薬、有機溶媒、精製)、評価にかかる費用(蛍光試薬、トランスフェクション試薬、プレート)などが必須です。
最後に、がん治療に苦しむ方、そのまわりの方、医療関係者など、がんに関わりがあるすべての人にとって、少しでも力になれれば幸いです。どうぞ、ご支援をよろしくお願いいたします。
年々平均寿命が長くなっている我が国では、がんに罹患される方がさらに増えることが予想されます。これまでの抗がん剤治療では、用量が高いために副作用等の影響で、生活の質の低下が問題となっています。こうした中、がん細胞の弱点である特定のDNA修復を標的とした、副作用の少ない新しいコンセプトの抗がん剤を開発することができれば、長寿社会における健康寿命にも大きく貢献できるものと期待しております。多くの方々からの、温かいご支援をお待ちしております。
日本人の死因の1位はがんです。がんを治療するために抗がん剤が使用されますが、副作用が出やすいものも多く、患者さんの負担が少ない新しい抗がん薬の開発が望まれます。副作用を抑えるためには、できるだけがん細胞だけに効果を発揮するようなアプローチを取る必要があります。本プロジェクトは、がん細胞において染色体異常を誘発しているDNA修復酵素を強く阻害する化合物の開発を目標としております。皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。
本研究は、がん細胞DNAを修復する酵素Rad52に注目した新規抗がん剤探索研究です。これまでに、産業医科大香崎助教らと共同研究を行い、そのがん細胞の阻害活性評価手法について確立し特許出願を行っています。今後は、既存薬及び低分子化合物をターゲットとしたリード化合物等の探索のステージに進行し、実用化を目指すこととなりますが、その糸口として本クラウドファンディングを利用するとうかがっています。Rad52に注目した新規抗がん剤探索は他に例がほとんどなく、静岡発の創薬への取り組みとして成果が期待できます。皆様のご支援よろしくお願いします。
チャレンジャーの安藤さんと、となりの実験室で研究させていただいています。ほぼ毎日、化学合成にもくもくと取組んでいるチャレンジャーを目にします。チャレンジャーは、静岡発の創薬を実現したいという信念をもった情熱的な研究者です。今回のプロジェクト Rad52 を阻害する化合物をつくるという目標にむかって、何か新しいものが見つかるかもと期待しています。皆さまのあたたかい支援をよろしくお願いいたします。
Date | Plans |
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2022年8月 | プロジェクト開始 |
2022年9月 | 化合物化学合成開始 効果の評価開始 |
2023年2月 | 経過報告会開催 |
2024年3月〜 | 特許出願 論文執筆 |
メールでお礼のメッセージをお送りします。
お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
66 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
academist Journalに寄稿する研究報告レポートにお名前を掲載します。個人名または会社名を掲載可能です。また、本プロジェクトを実施する実験室をオンライン動画で見学していただけます。実験風景、化学合成の機器を見られる絶好の機会です。
研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
37 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
本プロジェクトに関するテーマの一般的なこと、研究成果について、ざっくばらんにお話をさせていただきます。雑談も含めて交流させていただきたいと考えています。
オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
30 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
学術論文に投稿する際に、お名前を掲載いたします。個人名または会社名を掲載可能です。
論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
5 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
達成した静岡県プロジェクトが合同開催する成果発表会にご招待します。
成果発表会にご招待 / 論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
成果発表会にご招待 | February, 2023 |
4 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
個別ディスカッション / 成果発表会にご招待 / 論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
成果発表会にご招待 | February, 2023 |
0 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
静岡県環境衛生科学研究所ホームページの研究紹介ページにお名前を掲載させていただきます。個人名または会社名を掲載可能です。
静岡県環境衛生科学研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 / 個別ディスカッション / 成果発表会にご招待 / 論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
return | scheduled date |
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 | October, 2022 |
成果発表会にご招待 | February, 2023 |
3 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
オンラインで講演会を開催します。本プロジェクトに関する内容であれば、ご要望にお応えする形で講演させていただきます。詳細につきましては、ご相談の上、静岡県の規則の範囲内で、対応させていただきます。
オンライン出張講演 / 研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 / 個別ディスカッション / 成果発表会にご招待 / 論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
return | scheduled date |
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 | October, 2022 |
成果発表会にご招待 | February, 2023 |
1 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
論文投稿となった際には、化合物にオリジナル慣用名を付与し、記載することが可能です。その慣用名の命名を一緒に考えましょう!
たとえば、徳島大学のグループは、環状オリゴ糖に、構造が阿波踊りに似ていることから、「シクロアワオドリン」 と名付けています。
化合物命名権 / オンライン出張講演 / 研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 / 個別ディスカッション / 成果発表会にご招待 / 論文謝辞にお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / オンライン実験室見学 / お礼メッセージ
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お礼メッセージ | August, 2022 |
研究報告レポートにお名前掲載 | January, 2024 |
オンライン実験室見学 | November, 2022 |
オンラインサイエンスカフェ | November, 2022 |
研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 | October, 2022 |
成果発表会にご招待 | February, 2023 |
0 supporters are supporting with this reward. (Limited to 1)
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お礼メッセージ
66
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研究報告レポートにお名前掲載/オンライン実験室見学 and others
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オンラインサイエンスカフェ and others
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論文謝辞にお名前掲載 and others
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成果発表会にご招待 and others
4
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個別ディスカッション and others
0
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静岡県環境衛生科学研究所HPの研究紹介ページにお名前掲載 and others
3
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(No quantity limit)
オンライン出張講演 and others
1
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(No quantity limit)
化合物命名権 and others
0
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(Limited to 1)