クラウドファンディング開始から、2週間、経過しました。
ちょうど、4分の1になります。
現在、46名のサポーターさまから、御支援いただきました。
研究者の方、お知り合いの方、新規ファンの方と様々な方に、
当所の目指す研究に興味を持っていただけたと思います。
フォローの風を体全身で感じております。
手探り状態でのクラファンスタートでしたが、なんとかやれています。
皆様の応援が、創薬研究の原動力となっております。
写真のメスシリンダーには、33ml 青い溶液が満たされております。
達成率は、ちょうど同じ33%となっております。
100%を目指して、全力で取り組みます。
明日から、第2クォーターに入ります。
引き続き、「静岡県では、こんな創薬研究をやっているよ!」
と、当所の研究内容を世の中の皆さんに、
是非、知っていただきたいと思います。
御無理のない範囲で、情報拡散をよろしくお願いします。
吸収(absorption)、分布(distribution)、代謝(metabolism)、排泄(excretion)それぞれの頭文字をとって、ADME と言います。
せっかく、効果の強い化合物をつくっても、体内で分解されたり、尿と一緒に排泄されたりしては、効目が無くなってしまいます。 私たちは、まずは、効果の向上を考えて化合物を作っていきますが、研究が進んでいくと、ADMEを考慮していかなければなりません。 StarDropというADME予測ソフトを使用して、ある程度の予測を立てて、化合物をデザインしています。まだ、この段階だとなんとかやれますが、実際の動物を使った実験領域になると、アカデミアだけでは不可能です。製薬企業の力が不可欠です。
TLC で反応をチェイスする。
TLCを有機溶媒で展開した後、何らかの方法で見てみる必要があります。
反応前の出発原料が、化学反応でどのように変化したのかを確認します。
写真は、前の記事のTLCです。
縦に3レーンとみます。左:出発原料 中:出発原料+反応液 右:反応液
右を見るとわかるように、原料が消失して、新しいスポットが出現しています。
理想的な反応プロファイルですが、単離して構造を見るまでは、安心はできません。
さて、検出方法としては、
UVランプをあててみる(今回はこれ) → バック緑色 スポット黒色
硫酸-エタノール で浸して、加熱 → スポット 黒くなる
リン-モリブテン酸に浸して 加熱 → スポット 深緑
あと、1冊の書籍になりそうなくらいあります。TLCを制するもの、合成を制するかもしれません。
検出方法だけでなく、クロマトの理論がいっぱい詰まっています。
アメリカのポスドクの時は、ガングリオシドの合成・精製で、ボスにいつも
「Make a plate !」 と何度もやり直しをさせられてことを覚えています。
化学反応が進んだかどうか調べます。
ノリのガラス瓶を再利用。
TLCは、化学合成にとっては、汎用の反応チェック方法です。
マイナス60℃ で反応中。うまくいくだろうか?
ちなみに、バナナは、すぐに凍ります。
クラウドファンディンはこちら↓
https://academist-cf.com/projects/259
6月29日10時~ クラファン開始です。
みなさま、よろしくお願いします。
まずは、ラグビーボール型の撹拌子です。
今後、化学合成を紹介していきたいと思います。
いよいよ、プロジェクト開始まで3日と迫りました。多くの方に、私の研究を知っていただきたいと思います。
日々お付き合いのある方、お久しぶりの方、お初にお目にかかる方、よろしくお願いします。また、周りの方に、こんな研究をしている人がいるよ! と、お知らせいただければ、幸いでございます。
プロジェクト中は、化学合成の実験を通して、研究室の雰囲気をご紹介していくつもりでございます。
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