国際誌 "Marine Geology" に研究成果が掲載されました.
今回の内容は日高海岸の中央部に位置する新ひだか町静内(浦和)において掘削調査を行い,津波堆積物候補を発見したというものです.
同時に珪藻化石などを用いて過去6000年間の古環境を復元し,津波堆積物の形成との関係性を調べました.
その結果,この地域では海水準が高く浜堤が発達しきらない時期にのみ限定的に砂が内陸に運ばれていたことが分かりました.
このような結果は今後海水準が上昇した場合大きな被害をもたらすことを示唆しています.
またイベント層の年代は北海道東部千島海溝の地震発生時期と重なるものが多いことから,これらのイベントによってもたらされた可能性があります.
今後これらのイベント層が津波でもたらされたものなのか,また,その波源がどこなのかを明らかにするため研究を続けてまいります.
長らく経過報告出来ておらず申し訳ありません.
本日昨年の北海道調査の成果をまとめた論文が国際"Quaternary Science Reviews"にて公開されました.
今回の内容は北海道日高地方の浦河町で行った地質調査についてです.この地域での津波堆積物の報告は初で,8層の砂層を確認しました.また,興味深いことに津波が発生したと考えられる年代は“縄文海進”と呼ばれる海水準が現在より高い時代に限られていることがわかりました.つまり,海水準などの環境の変化で災害が甚大化していた証拠と考えています.
この成果では17世紀津波について重要な知見を与えてくれますが,その正体を解き明かすにはまだまだ調査が必要です.これからもこの課題の究明に向けチャレンジは続きますのでご支援のほどよろしくお願いいたします.
リターンとして謝辞にお名前を入れさせていただいていますのでご覧いただければと思います.
以下のURLから12月27日まで無料で閲覧が可能です.
https://authors.elsevier.com/a/1c1vU-4PRxnZb
サイエンスカフェ@千葉&札幌を開催しました.
経過報告ではありましたがこれだけじっくりとお話しできる機会は少ないので貴重な時間となりました.半面専門外の方に伝える難しさも痛感し,今後の課題も見つかる有意義な2日間となりました.
今回の調査内容を市民レベルで活かせるよう研究をまとめていきたいと思います.
日本珪藻学会@学芸大にてポスター発表を行いました.
「なぜ珪藻?」かと言いますと,日本の珪藻研究は沿岸域で盛んに行われており,潮間帯に棲む珪藻種がいることが知られています.北海道の沿岸域についても珪藻の化石を調べることで過去の海水準を復元することが可能です.これを調べることで地震発生時の津波波高『ゼロ』を知ることができ,津波の規模推定をより正確なものにできると考えています.
写真は学芸大に現在展示されている珪藻アートです.珪藻はとっても数μmと小さいですが,多種多様なものがいて観察していて飽きることがありません.
北海道調査を無事終えることが出来ました.
天候は晴れが続き(休むことが出来ませんでしたが...),初雪も何とかかわしつつほぼ計画通り,北海道太平洋沿岸西部を網羅することが出来ました.ご支援の頂いた方々本当にありがとうございました!今後は分析を進めて北海道の津波履歴解明を目指したいと思います.成果の報告はReport or Science cafeにて行いますので楽しみにお待ちください.
北海道での調査を開始しました.調査に先駆けて巡検の案内人として胆振の津波堆積物などを巡って参りました.雨の中ですが剥ぎ取り標本作成など興味を持ってもらうことができたかなと思っています.
これよりは今月いっぱい日高の沿岸域にて調査を丹念に実施いたします.
Twitterにてその日の報告を行いますので興味がある方はご覧ください.
Twitter...@NakanishiRyo2
日本地質学会@山口にてこれまでの成果発表を行いました.リターンとして謝辞への掲載させていただきました.活発な意見交流をすることができ,今後の研究に役立つアドバイスをいただくことができました.今後調査した内容についても発表を行いますので,その際も掲載させていただく予定です.
今後は調査の準備を進め,10月から北海道に向かう予定です.その一環で私が案内人の1人を務めます野外巡検が企画されております.先歴史時代の津波堆積物や火山災害の痕跡や昨年の厚真での地震被害を見ることができますので,興味があれば応募ください.詳細は下記URLにてご確認ください.https://www.facebook.com/dankenhokkaido/posts/1325388600962989?__tn__=-R
昨日地球惑星科学連合大会(JpGU)にて口頭発表を行いました。広い会場で多くの方に見ていただき、アドバイスもたくさんいただきましたので、次のステップへとまた調査分析を続けていきたいと思います。
これまで支援いただいた皆様・情報共有していただいた皆様ありがとうございます。
チャレンジに関する基礎知識・これまでの研究内容などをTwitterで発信しようと思いますので興味がある方はご覧ください。
@NakanishiRyo2
5月末に行われる日本地球惑星科学連合2019年大会にて様似町での成果を口頭発表いたします(5月30日9:00~)。
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研究報告レポート(PDF版)
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