今回は、6月に東京大手町で開催された「日本香粧品学会」の年会の様子をご報告したいと思います。私はこれまでエッセンシャルオイルの研究を行ってきましたが、香粧品に関する研究成果を報告する日本香粧品学会の年会に参加したことがなかったので、初めて参加してみました。
本学会は、皮膚科医、薬学、基礎系の研究者と化粧品業界の研究者が「香粧品の有用性と安全性」などに関する研究について、科学的に議論し、社会に貢献することを目的としているそうです。確かに学会会場には皮膚科医が多くおられる様子で、積極的に質問をされていました。ただ、私がこの学会に参加して感じた、他の学会との大きな違いは、化粧品企業の人が多く発言されていることでした。私も製薬企業で研究員として勤務しているときにも、学会に参加していましたが、こっそり参加している感じで、質問をすることはあまりありませんでした。この学会は企業の方の存在感も強いんだなぁと思いました。
発表の内容は化粧品に関することが主で、香料に関する演題はあまり見かけませんでしたが、知り合いの香料会社の方に会場内でお会いしましたので、香料関係の方も多く参加しているように思います。化粧品にとって、香料も大事な成分の一つですので当然かもしれませんね。
来月はポーランド クラクフで開催される国際学会に参加予定ですので、次回はそのご報告を致します。