こんにちは、いしざかです。
ずいぶんあたたかくなってきましたね。
少し前のことになりますが、2/27にCIC Tokyoでacademistのイベントがありました。
academist Prize2期生にとっては2回目のイベントです。
あれからなんと2週間が経ってしまいましたが、ご報告していきたいと思います。
今回の目標は「安心とともに研究についてお届けする」でした。
前回の60秒ピッチでは、当事者意識をもってもらうことはできたものの、認知症というキーワードで不安にさせてしまったという反省点がありました。
そこで、当事者意識を生みつつ安心できるピッチをお届けできるか?と考えながら準備をしました。
前回は「賞なんて私には関係ない」と肩の力を抜いて参加できたのですが、一度意識してしまうとちらちらと考えてしまい、方向性が迷走していくのを感じました。
そんな中でふと「なんのために挑戦したんだっけ」と思い出し、私はこの研究を誰に届けたいのか?今の自分に何ができるのか?という考えに戻ってくることができました。
そして、「より多くの人に」ではなく「どこかの”一人”にしっかり届けたい」という考えに落ち着きました。
無事自分のペースを取り戻して楽しく参加することができただけでなく、今回込めた思いがきちんと”一人”に届いて、改めてクラウドファンディングに挑戦してよかったなと思いました。
Prize2期生のメンバーと過ごす時間が少しずつ増えてきて、これまで見えなかった人柄がだんだんと見えてきたこともうれしかったです。
アカデミストのイベントの楽しいところは、研究ピッチだけではないというところです。
今回はビブリオバトルとパネルディスカッションがありました。
ビブリオバトルではそれぞれ思い入れのある一冊を紹介してもらい、拍手の大きさ(デシベル)という斬新な評価方法も楽しい企画でした。
日本の研究.comの小泉さん、杉原さんとacademistの柴藤さんのパネルディスカッションもとてもおもしろかったです。
前回の宇野さんのお話もおもしろくて、選んでくる人や話題がさすがです。
今回は、特に2つの話題が印象に残っています。
・いつから科学者は「科学者」と呼ばれるようになったか
ダーウィンやニュートンは、自分たちのことを科学者だと思っていたかというとそうではなく、科学の力がお金になるようになってから「科学者」と呼ばれるようになった。と理解しました。
余暇があり、お金に余裕があったから。楽しいから。という純粋な気持ちで科学に向き合えていた時代に生きていたら、どんな感じだったのかなぁと想像します。
現代は嫌でも社会への貢献を考えなければいけない時代ですが、こういった科学者の歴史を知ると、視野が広がった気分になります。
科学哲学や研究手法について勉強しているだけでは得られない、新しい視点をもらいました。
・若手研究者への支援のきっかけ
博士課程に入ってから経済的支援を受けられるようになって、私は安定した生活の中で研究することができています。
それは、これまで苦しい思いをされてきた先人たちがいたから、そしてその声をしっかりと支援に結び付けてくれた人たちがいたからなんだなぁと思い、今まで以上に感謝したいなと思いました。
長くなりましたが、楽しかったイベントの共有でした。
「一言でいうとこれが学びでした!」というような、経験的な情報を圧縮することがあまり好きではないので、発散させました。
長かったのに最後まで読んでくれたなら、ありがたい限りです。
それではまた。
2023.3.10
いしざか
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