前回の投稿(その1)では次のようなことを書きました
・新しいコミュニティ・ミュージアムの候補地に街道筋集落がある
・その集落は往時は「立場」と呼ばれ休憩できる場所だった
・名物の豆腐田楽があり江戸時代のレシピ集にも掲載されている
[お詫びと訂正]
江戸時代の豆腐レシピ『豆腐百珍』を漫画化された作者を誤って「花福小猿」さんと表記しておりましたが正しくは「花福こざる」さんです。申し訳ありませんでした。
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昔の目川立場があったあたりに、「田楽茶屋 ほっこり庵」があります。建物にはトイレもあり、東海道ウォークをする方たちが立ち寄れます
この施設は栗東市と協力しながら、地元の自治会を中心とする住民の皆さんが運営してきました。住民グループ「めがわ田楽保存会」は、文献を基に往時の味を再現しました
(参考にしたレシピは『豆腐百珍』とは異なるもののようです)
そして保存会の皆さんは「ほっこり庵」で、豆腐田楽と同じく名物であった菜飯(なめし)なども付けて定食にして提供していたのです
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ところで、目川立場のあった目川・岡の二つの自治会で「東海道ほっこりまつり」というお祭りを2006年に始めていました。1年に1度、旧街道を歩行者天国にして往時の東海道の雰囲気を楽しもうというものです
私(笠井)が龍谷大学に着任し、笠井ゼミが東海道ほっこりまつりを共催させてもらうことになった2012年には「100人同時に目川田楽!」という企画を学生が発案し、「めがわ田楽保存会」からつくり方のレクチャーも受け、雨が降る中で無事に企画を達成しました
参加者の中には石川県能美市で「能美ほっこりまつり」を開催されていた仏大寺町の方たちもいました。偶然にも同じ名前のお祭りを行っていたために交流を続けていたためです
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いよいよ「食べられる展示」に近づいてきましたが…
実は「めがわ田楽保存会」は2017年に担い手不足などを理由に活動を休止され、「ほっこり庵」での田楽・菜飯定食の提供もなくなってしまいました。さらには「東海道ほっこりまつり」も、COVID-19の影響で中止され、私たちが目川田楽を食べられる機会はまたも失われてしまったのです
どうなる、目川田楽!(その3に続きます)
▼写真
左:目川田楽の作り方を保存会から学ぶ学生たち(2012年10月6日 笠井撮影)
右:2012年「100人同時に目川田楽!」の様子(2018年10月18日 栗東市「うますぎる栗東」掲載)
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