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Closed 「囚人と帽子のパズル」の無限化を通して、新たな数学の公理を作る

Monthly

Souji Shizuma

大阪府立大学、3rd year doctoral course

Challenge period

2023-01-02 - 2024-03-29

Final progress report

Sun, 31 Mar 2024 21:39:17 +0900

Progresses

18 times

Supporters

19 people

Elapsed time

Mon, 02 Jan 2023 10:00:00 +0900

2023年5月の活動報告

いつもご支援・応援ありがとうございます。

遅くなりましたが当プロジェクトの2023年5月の月間活動報告です。

研究の進捗報告と来月の目標と、SOU数学ラボでの活動報告と来月の課題の4つ(1~4)に分けてまとめていきます。

1.【研究の進捗報告】

休止していた勉強会の再開、そして研究の進捗報告を兼ねた新たな勉強会を立ち上げたことは、これまでの研究を思い出し俯瞰する良い機会になりました。新たな勉強会とは、先月の活動報告で紹介していたこちらです。ありがたいことに所属研究室のOBの方も参加していただき、自分一人では調べきれない・検証しづらい結果を紹介してもらえて、非常に勉強になっています。また来月からの活動でより研究進捗発表時間を増やしていき、博論執筆に向けて頑張っていきます。

論文執筆のための英語学習も再開していて、なんとか良い数学論文が書けるだけの語彙力や表現力をつけられたらと思っています。

学外の活動ですが、先月から開講していた近鉄文化サロンでの数学の講座が無事に終了しました。隔週開催の計4回の講座で、5月は後半の2回の講座を開きました。4月は数学の全般についての話でしたが、5月は集合論の初歩をじっくり話しました。そこから最低限の定義で連続体仮説を紹介し、数学基礎論の発展と連続体仮説の帰結について話してみました。ただ内容を詰め込みすぎたのか、最終回はかなり駆け足になってしまい反省しています。基礎論の歴史は省いて濃度に関する例などを増やし、連続体仮説についての理解を深めてもらう方向でも良かったかもしれません。

ありがたいことに文化サロン担当者の方から、秋にも開講できると伺っているので、それまでにはこの反省点を盛り込んだ内容にブラッシュアップしようと思っています。またこの講座のスライドを使って、同内容の講座を数学ラボでも開いてみようかと考えています。文化サロンは既存の講座との関係もあって平日朝という少し通いにくい時間帯での開催になりました。それゆえに受講者がシニア世代中心になっていました。年齢層は別としても、より通いやすい曜日・時間帯で開いてみたいと思っていたので、自分のスペースを使ってみることにします。また開講人数を少なく設定し、より参加者と近い雰囲気でやれたらと思います。講座の内容は大学からの数学の世界についてより知ってもらうために作ったものなので、今後の同様の活動をしていきたいと考えています。これに関する技術も徐々につけていきたいです。

厳密には今月のニュースではなかったのですが、自身の研究テーマの布教のためのWEB記事を公開しました。以前インターンとしてお世話になっていたtayo.jpのWEBマガジンコンテンツです。1年以上前に執筆したもので、いつ公開されるか不明だったため原稿をPDF化して既に入門ノートとして公開していました。それとは別にインターネット上で見やすく、また表現などを柔らかくする(私はポップ・キャッチーな文章を書くのが苦手なので)編集をしていただけました。また1つ帽子パズルの情報を増やすことができて良かったです。

2.【研究の来月の目標】

休学中にいくつか作ってある定理があったのでそれらの整理をしつつ、先行研究を見ていくことを再開していこうと思います。かなり大変な作業になるとは思いますが、これらを効率よく進めるための新たな勉強会でもあるのでしっかりと予習して運営していこうと思います。1つ簡単にレポートしてまとめられそうな結果があるので、英語での執筆の練習として、その結果を英語でまとめてみようと思っています。夏までに何かしっかりとした結果を出せるよう頑張ります。

3.【SOU数学ラボの活動報告】

大人向け数学教室や勉強会は順調に活動を続けています。
ありがたいことにいつもの3倍くらい問い合わせがあり、非常に驚いています。何がきっかけか分かりませんが、Google検索での表示順序はかなり上位になっているみたいです。SOU数学ラボTwitterアカウントにて随時レッスンや勉強会の個別の活動報告をしているので、是非そちらもご覧ください。

5つのイベント・勉強会が活動・運営されています。

フライデー数学ナイト:隔週金曜夜
なんば哲学勉強会:隔週金曜夜
公理的集合論入門勉強会:毎週日曜朝
帽子パズル研究会:隔週日曜昼
不完全性定理勉強会:隔週日曜昼(個別ページはないのでページの真ん中あたりまでスクロールしてください)

どのイベントもとくにトラブルもなく順調に回を重ねています。4月に休止していた不完全性定理勉強会も再開させ、これまで同様活動しています。勉強会の名前通り、なんとか来年の春までに不完全性定理の証明まで進められたらと思っています。

フライデー数学ナイトですが、5月5日に開催した第6回は数学ラボオープン1周年記念も兼ねた盛大なものになりました。数学教室のお客様、勉強会主催者・参加者、当スペースの支援者に参加を募り、計11人が参加していただけました。

前々から数学教室のお客様から「他のお客様と交流してみたい」という意見をいただいていました。理由としては大人で数学を趣味として学ぶ人は珍しく、そんな人が周りにいることもあまりありません。当教室のお客様もそれは同じで、自分と同じような人がどのような理由で・やり方で数学を学んでいるのか気になるそうです。このスペースを持つまでは、コロナ禍もあってそのような機会を提供したくともできなかったのですが、この機会に一度挑戦してみようと思いました。また他の大人向け数学教室系サービスでは、お客様同士の交流というサービスはやっていないと思い、これは当教室独自の催し物になるのではとも考えました。

ただ交流を促すだけでなく、より数学らしい会にできないかと考え、招待した数学教室のお客様3人に、その進度にあった証明を1人1つ披露してもらいました。どのような証明を発表してもらうかは私が考え、本番まで何度か発表練習を手伝いました。証明を他人に発表する機会は数学科の学生以外ではなかなかない経験だと思いますが、そんな経験も大抵数学科内の先生や先輩・同級生といった限られた属性の人に向けてのものがほとんどだと思います。今回は、当スペースへの関わり方も多様な、そして数学への取り組み方も様々な方がその発表を聞きコメントするという、数学科生でもできないような体験になったのではないでしょうか。普段私と1対1でレッスンしていて、私に対して発表することにも慣れているお客様からも非常に良い機会になったと言っていただけました。

発表のあとは自己紹介を交えて、そのあと懇親会に向かいました。各勉強会にて固定メンバーもできつつありますが、別の勉強会との交流はなかったので、私としても数学ラボユーザーが交流してもらえて嬉しかったです。イベント自体は非常に好評だったので、また何らかの機会(クリスマス・年末とか?)に企画してみたいと思います。今回のサムネイル写真はこのイベントの写真です。ご覧の通り、部屋いっぱいに人が集まりました。これだけ同時に集まることはしばらくないような気がします。

またその2週間後に同イベントの第7回もありましたが、その回ではこのクラウドファンディングの支援者の方に発表していただけました。このイベントのファンになってから、私の活動を知っていただき、そこから支援者になった経緯です。そんな彼は、私とは別の大学院生にオンラインで数学を3年前から習っているそうです。彼に数学をより深く理解するためには、自身が理解したと思っている証明について誰かに説明してみることが大事だと伝え、それゆえに発表をおススメしてきました。そして第6回で見本のようなものをしっかりとお見せできたこともあって、第7回では数学経験の長い人たちも驚く、しっかりとした発表を披露してくださいました。また7月のイベントでも発表することが決まっていて、私も非常に楽しみにしています。

4.【SOU数学ラボの来月の目標】

おかげさまでどのイベント・勉強会も盛況です。

1月から毎月のように新しいことに挑戦してきましたが、6月は大人向け数学教室のお客様対応に追われそうなので、少し挑戦的な活動は抑え目にいこうと思っています。それに合わせて新規のお客様との予定を合わせやすくするため、当スペースのイベントやレッスンなどをカレンダーで管理し始めました。実験的に数学教室のHPのこのページの下部に表示させるようにしてみました。こうして見ると日々様々な活動をしていることが伝わっていいのかもと思いました。また不在予定や、夏からの研究集会などの予定も入れておきました。

6月はこれまでの活動をこれまで通りしっかりと続けていく1か月にします。
7月からまた新しいことに挑戦できるよう少しの準備期間といった感じです。

引き続き数学が関わることになんでも挑戦していきますので、ご支援・応援のほどよろしくお願いいたします!

souji Mon, 05 Jun 2023 14:07:55 +0900
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