Tag archives for 生物学 - Page 13

研究成果

外環境を感知してエネルギー源を切り替えるエコロジカルなナノモーター

くるくる回る細菌の運動器官 - べん毛 私たちの身の回りには、肉眼では見えない生物、「微生物」がありとあらゆる場所にいます。一般に微生物というと、近年多発する食中毒事件によって、「病原菌」のような悪い… この記事を読む
研究成果

日本で発見された新種の珍渦虫「Xenoturbella japonica」 – 謎多き海生生物の研究を進めるために

脳や肛門を持たない海の生きもの「珍渦虫」 珍渦虫(ちんうずむし)は海底にすむ海産無脊椎動物で、脳などの中枢神経系、眼、肛門、循環器官、生殖器官を持たない構造をしています。この構造があまりに単純であるた… この記事を読む
研究成果

花を作る遺伝子はもともと何をしていた? – ヒメツリガネゴケのMADSボックス遺伝子を探る

花を作らない植物を調べる 普段、私たちが目にする「花」はどのようにして作られるのでしょうか。ここ30年ほどの研究によって、複数のMADS(マッズ)ボックス遺伝子と呼ばれる遺伝子が協力して働くことで、花… この記事を読む
研究成果

「無知の知」はどのように生み出される? – 前頭極が未知の出来事への自信の判断を司る

「無知の知」とメタ認知 私たちは日々生活しているなかで、自身にとって未知の人や物に出会います。そして私たちは、未知の物事を経験したことがないという事実を認識し、その認識に基づいて、自身の行動を変えるこ… この記事を読む
研究成果

歳をとると面の皮が厚くなる? – 17型コラーゲンと表皮のお話

皮膚はレンガ造りの家 「あの人は面の皮が厚い」というのは、その人をずうずうしいとか厚かましいと評する言葉ですが、皮膚の厚さがどうやって決まるのかなんて考える人はそうそういないでしょう。でも、「お前は面… この記事を読む
研究成果

神経細胞の軸索輸送は、たくさんの分子モーターで運ぶお神輿輸送だった!

軸索内の小胞輸送 私たちの体を構成している細胞の中では、人間社会のようにさまざまなタンパク質が役割分担して働いています。たとえば細胞内は道路である微小管が張り巡らされ交通網が発達しており、物質は小胞と… この記事を読む
研究成果

タンパク質が金ナノ粒子の配列を制御する! – バイオ物質と人工物の融合

バイオ物質のホモキラリティー 天然に最も良く見られる19種のL-アミノ酸とアキラルなグリシンからなるタンパク質やデオキシ-D-リボースが組み込まれたデオキシリボ核酸(DNA)など、自然界のD体、L体の… この記事を読む
研究成果

自分に都合のいいように環境改変 – 外来種アメリカザリガニの成長戦略

外来生物はなぜ定着できるのか? 外来種や外来生物という言葉を耳にする機会が増えています。外来生物とは、人間活動によって、本来生息していなかった地域に他の地域から導入された生物のことです。アニメの影響で… この記事を読む
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92歳の長生き貝、津波を生き延びていた! – 日本最長寿の二枚貝殻が明らかにする地球環境変動

生活に大きく影響する長周期気候変動 地球の気候はさまざまな周期で変動しています。特に、太平洋においては数十年規模の周期で自然に変動する太平洋十年規模変動などが知られています。太平洋十年規模変動は海流や… この記事を読む
研究成果

沖縄伝統の「芭蕉布」‐ 涼しさの理由をミクロの世界から探る

研究のきっかけは、「とにかく蒸し暑かったから。」 読者のみなさまは、芭蕉布を存知でしょうか。沖縄を旅された方なら、どこかで「芭蕉布(吉川安-作詞・普久原恒勇作曲)」のメロディーを耳にされたかもしれませ… この記事を読む