Tag archives for 化学 - Page 9

研究成果

X線回折データを用いて分子軌道を直接観測! – 40年以上ものミステリー“構造変化なき転移”に挑む

TMTTF分子の分子軌道分布 昨今、機能性物質における分子性結晶の躍進は目覚ましく、有機ELディスプレイなど多くの分子性物質による実用的な製品開発が行われています。分子設計によって無限の材料開発が可能… この記事を読む
研究成果

カーボンの中に金属が規則配列した触媒 – 貴金属に替わる安価な触媒開発を目指して

奥ゆかしい材料、カーボン まず、今回の発見の鍵である「カーボン(炭素)」について説明します。みなさんがよくご存じの炭素同素体は、ダイヤモンドと黒鉛でしょう。最近は、フラーレン類、カーボンナノチューブ類… この記事を読む
研究成果

酵素を“1分子ずつ”狙った場所に配置する – 多段階反応を効率的に進行させる分子コンビナートをつくる

概要図:3種類の酵素を配置した分子コンビナート 研究の背景 細胞の中では、タンパク質をはじめとしたさまざまな分子が混在しています。しかし、いくつかの酵素は、さながら原料から各種の化成品を効率的に生産す… この記事を読む
研究成果

“忘れ去られたアジリン”から高立体選択的にアジリジンを合成する!

アジリンとの出会い 私たちはこれまでに、ケトンまたはケトン由来のイミンであるケチミンに対する求核付加反応によって生じる不斉炭素の立体制御を目指して、日々研究を行ってきました。また、窒素を含む三員環化合… この記事を読む
研究成果

光を当てるとねじれ曲がる結晶 − 分子の反応を材料の動きへ

光に反応する分子 私たちには、なぜ身のまわりのものの色が見えるのでしょうか。それは、その物質を構成する分子が光を吸収しているからです。分子はその分子に特有の波長の光を吸収します。物質に吸収されなかった… この記事を読む
研究成果

目に見えない光を放つスマートな有機分子の開発 – すりつぶすと色が変化するメカノクロミズムを利用

可視光、紫外光、赤外光とは 我々の生活は、太陽の光や蛍光灯・LED、テレビなど「目に見える光」に囲まれています。一般的に光はさまざまな波長を持っており、波長の違いによって色の違いが識別されます。そして… この記事を読む
研究成果

表と裏で別の顔をもつ「ヤヌス型分子」を創る! – 新しいへんてこ化合物の行く末

2つの顔をもつ分子って? 「ヤヌス」という神様をご存知でしょうか。ローマ神話の出入り口と扉の神、すべての行動の初めを司る神なのだそうで、前後に2つの顔をもつのが特徴です。いきなり「神」と言われても少々… この記事を読む
研究成果

生物にとって「温度」とは何なのか – 細胞1個の”アツい”熱の研究最前線

熱産生し「恒温」動物のようにふるまう魚 小中学校で、哺乳類や鳥類は自分の周りの環境によらず体温を一定に保つ恒温動物、魚類や両性類は周りの環境の温度によって体温が左右される変温動物、と習った人も多いので… この記事を読む
研究成果

原子間力顕微鏡で原子1個の電気陰性度を測定する!

電気陰性度とは? 2つの原子が化学結合を形成するとき、電子が互いに等しく共有される場合は「共有結合」、片方の原子からもう片方の原子へ完全に電子が移行する場合は「イオン結合」となります。一般的には、酸化… この記事を読む
研究成果

隕石から最古の鉱物を新発見 – 新鉱物「ルービナイト」に刻まれた太陽系形成進化史

太陽系の形成進化過程で、溶融や分化を経験しなかった始原的隕石の中には、太陽系初期に形成した物質がそのまま保存されています。始原的隕石に含まれる太陽系最古の物質から新たに発見された鉱物には、太陽系誕生直… この記事を読む